8月12日から、Windows 7のRTM日本語版が公開されています。
実は私、あまり新しいものにすぐ飛びつくタイプではないのですが、今回のWindows 7についてはかなり期待しています。
タスクバーまわりや、[Windows]キーに割り当てられたショートカットキーなど、便利に感じるものが多く、Windows 7に慣れてしまうと昔のOSを使い辛く感じるだろうなと既に感じています。
Vistaの失敗もあり、Microsoftが相当気合いを入れているというのも、随分伝わってきます。
そのWindows 7が一般に市販されるのは10月22日ですが、開発者などに向けて今回RTM版が公開されたわけです。
このようにRTM版が公開された、あるいは、RTMの前のRC版が公開されたといった情報が流れると
「RTM版って何ですか?」
「RCとかRTMとかどういう意味ですか?」
といったご質問をいただくことになります。
「RC」とか「RTM」というのは、英語を省略した語句ですから、省略前の語句を知ってしまえば、その意味はかなり見えてきます。
RCとは Release Candidate の頭文字で、
RTMとは Release To Manufacturing の頭文字です。
Release Candidate版のこと
テスト工程の最終版・製品候補(Candidate)のバージョン ▼RTM版とは
Release To Manufacturing版のこと
大量製造工程・商品化工程に入ったバージョン
ベータ版の次の、もう相当製品に近づいたバージョンがRC版です。
製品としては完成して、大量製造工程に入ったバージョンがRTM版です。インストールメディア(DVD)の製造や、OEM各社のPCへの組み込み作業、いうなれば商品化の工程に入っていくのがRTMです。
実際7月25日には、アメリカでOEM各社(パソコンメーカー)にWindows 7のRTM提供(まさにrelease to manufacture)も行われたようです。
RTMを受け取ったOEM各社では、自社のパソコン向けに必要な修正を入れたりします。
日本で売られるPCの場合はないでしょうが、例えば、ヨーロッパで売られるPCに組み込まれるWindows 7の場合、ブラウザをIE(Internet Explorer)ではなくFirefoxとかOperaにするなんていうことも可能性としてはあり得ます。
そのような組み込みのためのWindows 7の修正作業は、RTMを受け取ったOEM側で行うことになります。
Windows 7のRTM版がダウンロードできるのは、(現在のところ)MSDNかTechNet登録会員に限られていますが、ひとつ前のバージョンRC版はまだダウンロードできます。RTM版の入手は難しそうだけど、一刻も早くWindows 7を試してみたいという方はRC版を利用してみてはいかがでしょう。(もちろんインストールする際は自己責任で、万一に備えてバックアップもしっかり行ってください。)
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