IF関数を使って、VLOOKUP関数の第1引数:検索値が未入力のときに、#N/Aエラーが表示されないようにする方法をご紹介しました。
IF関数でデータ未入力のときにエラーが表示されないようにするのは、エラー回避の基本ですが、これだけではエラー対策として不十分です。
参照するテーブルに存在しない値を検索値に指定されると、やっぱり#N/Aエラーが表示されるためです。
▼サンプルファイル(003023.xls 63KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「1_間違った商品コード入力時のエラー回避前」シートでは、B8セルに参照テーブルに存在しない商品コードを入力したため、C8・D8セルに#N/Aエラーが表示されています。
こういった様々なエラーが発生する可能性に対応するためには、ISERROR関数を使って回避すればいいのですが、ISERROR関数の引数と、実際に結果を表示するためのIF関数の第3引数に、まったく同じ記述をしなければいけないところが冗長で格好悪いと感じる方や、Excelの関数にあまり慣れていない方には理解が難しかったりということもあります。
そこでここでは、ISERROR関数を利用しないエラー回避の方法をご紹介します。
第1引数に指定できる値を制限すれば、ISERROR関数を使わなくても#N/Aエラーを回避することができます。
※B5:B19セルに、H5:H13セルに存在する値だけ入力できるようにする例 B5:B19セルを選択
↓
メニュー[データ]−[入力規則]をクリック
(Excel 2007では[データ]タブ−[データの入力規則])
↓
[データの入力規則]ダイアログ−[設定]タブをクリック
↓
[条件の設定]欄
−[入力値の種類]コンボボックスから「リスト」を選択
↓
[元の値]欄をクリック後
ワークシートのH5:H13セルをドラッグ
↓
[元の値]欄に「=$H$5:$H$13」と表示されたことを確認後
[データの入力規則]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
入力規則機能を使ってドロップダウンリストを作成するというのは、Excelで非常に有名なTipsですが、この方法を使えばリストにない値を入力することができなくなるため、参照テーブルにない値が入力されることによる#N/Aエラーを回避できるわけです。
サンプルファイルの「2_入力規則によるエラー回避後」シートのB5:B19セルには上記の設定をしてありますのでご確認ください。
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