「入力規則 数値以上のときに数式」
といった検索キーワードで、このサイト『インストラクターのネタ帳』へアクセスが時折あります。
ある値以上の数値の入力制御を行う[データの入力規則]を、数式を使って設定するには、どうすれいいのか探していらしたのでしょうか。
ある値以上の数値が入力されたときの制御を行うということは、ある値未満の値しか入力できないような、入力規則を設定するということです。
単独の条件ならば、数式を使わずに[データの入力規則]ダイアログ-[設定]タブー[入力値の種類]欄で「整数」または「小数点数」を選択するほうが簡単です。しかし、複雑な条件で設定したい場合、数式を利用する必要があります。ここでは、その基本をお伝えしておきましょう。
100以下の数値のみ入力可能にする数式を使ったデータの入力規則
以下のような数式で、100以下の数値しか入力できなくなります。
A1セルが選択された状態で[データの入力規則]ダイアログを表示
↓
[データの入力規則]ダイアログ
-[設定]タブ
ー[入力値の種類]欄で「ユーザー設定」を選択
↓
[数式]欄に
=A1<=100
と入力
[データの入力規則]ダイアログの表示は、アクセスキー[Alt]→[D]→[L]をおすすめします。
データの入力規則で指定する論理式について
「A1<=100」とは、A1セルに入力されているデータが100以下のときにTRUEを返す論理式です。この指定でA1セルには100以下のデータしか入力できなくなります。
論理式だけの数式に慣れていないと、「=A1<=100」に違和感を覚える方が多いと思いますが、先頭の「=」は、データの入力規則・条件付き書式・セルに数式を入力する際に必ず必要な「=」です。
=A1<=100
がなかなか納得できないという方は、
=(A1<=100)
と論理式部分をカッコで括れば、違和感が減るのではないかと思います。
100未満の数値しか入力できないようにしたいのなら、
=A1<100
または、
=(A1<100)
です。
逆に、100以上の数値しか入力できないようにしたいのなら、
=A1>=100
または、
=(A1>=100)
です。
100以下の正の数値のみ入力可能にしたい場合
上記の設定ではマイナスの数値も入力できてしまいます。
100以下の正の数値しか入力できないようにしたい場合、
=AND(A1>0, A1<=100)
のように、AND関数を組み合わせてください。
最終更新日時:2020-08-14 01:50
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