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Word VBAのSelection.ParentはPaneオブジェクト

動作検証バージョン:64bit Windows 10 Pro + 32bit Word(バージョン2011 ビルド13426.20404 Microsoft Store)

「VBA Selection.Parent」
という検索キーワードでアクセスがあることに気が付きました。

このキーワードだけでは、どのライブラリでの話かまったくわかりませんが、

この記事ではWord VBAの「Selection.Parent」について記しておきます。

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Selection.Parentを確認するサンプルプロシージャ

以下のSubプロシージャを作成・実行してみてください。

Sub SelectionのParentを確認する()
 Dim obj As Object
 Set obj = Selection.Parent
 MsgBox TypeName(obj)
End Sub

Selectionオブジェクトに用意されているParentプロパティの戻り値を、オブジェクト変数objに代入して、
  Set obj = Selection.Parent

VBAのTypeName関数の引数に、変数objを指定しています。
  MsgBox TypeName(obj)

結果は「Pane」と表示されます。

つまり、Word VBAの場合、SelectionオブジェクトのParentプロパティで取得できるのは、ウィンドウペインを表すPaneオブジェクトだということです。

さまざまなオブジェクトのSelectionプロパティで取得した場合

拙著『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』で多用しているオブジェクトブラウザーで、「Selection」を完全一致検索してみると、

上図のとおり、複数のオブジェクトにSelectionプロパティが用意されていることがわかります。

念のため、グローバルメンバーではないSelectionプロパティ、他のオブジェクトのSelectionプロパティを使って取得したSelectionオブジェクトのParentも確認しておきましょう。

Application.Selectionの場合

先ほどの、
  Set obj = Selection.Parent
を、ApplicationオブジェクトのParentプロパティを利用する、
  Set obj = Application.Selection.Parent
と変更して実行した場合も、「Pane」と表示されます。

Window.Selectionの場合

Windowオブジェクトを取得するActiveWindowプロパティを使った
  Set obj = ActiveWindow.Selection.Parent
に変更して実行した場合も、「Pane」と表示されます。

Windowsコレクション経由でWindowオブジェクトを取得する
  Set obj = Windows(1).Selection.Parent
に変更して実行した場合も、「Pane」と表示されます。

Word VBAの場合、Selection.Parentプロパティの戻り値は、必ず、ペインを表すPaneオブジェクトです。

最終更新日時:2021-01-13 15:20

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