実務で作成する文書では、表が入っていることが少なくありません。
表を多用する場合、WordよりExcelの方が操作が簡単なことが、Excelをワープロ代わりに利用する方を生み出す原因の一つになっていると考えています。
Wordで表の挿入を行う方法はいくつか用意されていますが、誰かに教わるでもなく手探りで表を挿入しようとする場合、[標準]ツールバー−[表の挿入]ボタンを利用する方が多いはずです。
表の挿入はなんとかできた方から
「セルに色を付けるにはどうすればいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
背景色を設定したいセルを選択
↓
メニュー[罫線]
−[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリック
↓
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログ
−[網かけ]タブをクリック
↓
[設定対象]欄で「セル」を選択
↓
[背景の色]欄で設定したい色を選択
↓
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログ
−[OK]ボタンをクリック
このサイトで何度も指摘した点ですが、表関連のコマンドは、メニュー[罫線]の中に集められています。
英語版では[Table]という表記になっているのが、日本語版では[罫線]と表記されている点が、まず大問題だと思うのです。「罫線」と言われて「表」をイメージできる日本人は決して多くないはずです。
けれどもメニュー[罫線]の中に、表関連のコマンドは配置されています。
どこにコマンドがあるのかを見つけるのが困難なことが、Wordで表のセルに色をつけるときの難関になっています。
もう一つ注意点は、[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログ−[網かけ]タブ−[設定対象]欄を、よく確認する必要があるということです。
[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログを表示したときに、何が選択されていたか、カーソルの状態がどうであったかによって、[設定対象]欄が「セル」になっていないこともあります。
そもそも、[選択対象]コンボボックスをクリックしても、「セル」がないということもあるでしょう。
そんなときは、一旦[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログを[キャンセル]ボタンで閉じて、色をつけたいセルをしっかり選択して、再度[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログを表示させてください。
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