Excel VBAのGetPhoneticはApplicationオブジェクトのメソッドだということを記事にしました。
まぎらわしいことに、GetPhoneticによく似た名前のSetPhoneticは、Rangeオブジェクトのメソッドです。
Range.SetPhoneticは、呼び出し元のセル範囲にフリガナを設定するメソッドです。
Range.SetPhoneticを確認するサンプルプロシージャ
フリガナに関連するプロパティやメソッドはいくつかあるので、Range.SetPhoneticメソッドをあらためて確認しておきましょう。
With Range("A1")
.Value = "伊藤"
.Phonetics.Visible = True
.SetPhonetic
End With
End Sub
新規ワークシートがアクティブな状態で、上記のSubプロシージャをVBE(Visual Basic Editor)のショートカットキー[F8]でステップ実行してください。
サンプルプロシージャをステップ実行する様子
「Range("A1").Value = "伊藤"」までステップ実行を進めると、
With Range("A1") .Value = "伊藤"
もちろんA1セルに文字列「伊藤」が入力されます。
つづく「Range("A1").Phonetics.Visible = True」を実行すると、下図のようにフリガナを表示する領域が表示されるため、1行目が広がります。
最後にこの記事のメインテーマであるRange.SetPhoneticメソッドを呼び出すコード「Range("A1").SetPhonetic」を実行すると、下図のようにA1セルにフリガナ「イトウ」が表示されます。
Range.SetPhoneticは、呼び出し元のセル範囲にフリガナを設定するメソッドです。
フリガナの領域を表示するかどうかは、Range.Phonetics.Visibleプロパティで設定します。
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