Worksheetsプロパティの戻り値がWorksheetsではなくSheetsと定義されていることと、Chartsプロパティの戻り値もChartsではなくSheetsと定義されていることをオブジェクトブラウザーで確認しました。
このことを初めて知った方は、オブジェクトブラウザーでどう定義されているのかを見ても、まだ肚落ちしないかもしれません。
拙著『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』で繰り返し行っているのと同じように、これらの戻り値をオブジェクト変数に代入して、ローカルウィンドウで確認しましょう。
WorksheetsとChartsの戻り値を確認するSubプロシージャ
まずは、以下のようなWorksheetsプロパティとChartsプロパティの戻り値を、「As Object」と総称オブジェクト型で宣言した、オブジェクト変数に代入するだけのSubプロシージャを準備します。
Dim coll_worksheet As Object
Set coll_worksheet = Worksheets Dim coll_chart As Object
Set coll_chart = Charts
End Sub
WorksheetsとChartsの戻り値をローカルウィドウで確認する手順
Subプロシージャができたら、メニュー[表示]-[ローカルウィンドウ]からローカルウィンドウを表示し、ショートカットキー[F8]でステップ実行を開始します。
ステップ実行を開始した時点では、オブジェクト変数の型は「As Object」と宣言したので、下図のとおりObjectです。
[F8]キーを押してステップ実行を継続して、
Set coll_worksheet = Worksheets
が実行されると、Worksheetsプロパティの戻り値が代入されるので、オブジェクト変数coll_worksheetの型はSheetsになります。
もしもWorksheetsプロパティの戻り値がWorksheetsならば、[型]欄には「Object/Worksheets」と表示されるはずです。
[F8]キーを押してステップ実行を継続して、
Set coll_chart = Charts
が実行されると、Chartsプロパティの戻り値が代入されるので、オブジェクト変数coll_chartの型もSheetsになります。
これも、もしChartsプロパティの戻り値がChartsならば、[型]欄には「Object/Charts」と表示されるはずです。
最終更新日時:2020-06-10 13:27
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