パソコン講習会などでExcelについてインストラクションする場合、グラフ機能についても当然ながらお話しします。
一般的には、Excelのグラフ機能についてだけ触れるというインストラクターの方が多いと思うのですが、私はそれだけじゃマズイと思っています。
現在の日本の教育課程を考えると、そもそもグラフを作る目的や、グラフの基本的なルールや見方についても、お話ししておくほうがいいと思っています。本来的にはグラフの見方なんていうのは、Excelの講習会の中でやる必要はないのでしょうが、日本人のグラフの基本や見方についてのスキルは決して高くないと思うからです。
Excelのグラフには用意されていない省略機能に無自覚に拘泥する方の存在は、グラフのスキルについてよく表しているように感じています。
そんなグラフについての入門書として、このサイトでは以前「レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術」をご紹介させていただいたわけですが、多くの日本人にグラフの見方が身についていないことをいいことに、あるいはグラフ作成者がグラフ作成の基本を知らないばかりに、テレビを中心としたマスコミでは変なグラフや情報操作を狙ったグラフがあふれています。
そんな実例を紹介している興味深いBlogを最近知りました。「誤ったグラフを審査し、情報発信者に正しいグラフの書き方を、消費者へ正しいグラフの見方をPRする。」Blogです。
テレビなどでよく見かける「縦軸の省略等により、棒の長さを変化（数値が改ざんされたのと同じ）」させているようなグラフをはじめ、変なグラフや危ないグラフについて告発しているBlogです。
グラフの軸を省略すること、されることの危険性について、意識したことのない方は是非ご覧ください。
軸の省略についての危険性をご存じの方は
「これはひどい」
と思わず言ってしまうような事例が満載です。
なお、「日本図表審査機構 [JGRO] (Japan Graph Review Organization) 」なんて仰々しいタイトルになっていますが、「グラフ好きの、サラリーマン」の方が個人的に運営しているBlogのようです。
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