「レーダーチャートはどうやって作ったらいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
複数の評価軸があるときに、そのバランスを見るのにレーダーチャートは適しています。
(ちなみにレーダーチャートは、くもの巣グラフ・風配グラフなどと呼ばれることもあるようです。)
バランスを見るために利用するグラフですので、数値の単位などを揃えるのが重要なポイントです。
簡単な例ですがたとえば、英語・国語・数学・理科・社会のテスト結果のバランスを比較するために、レーダーチャートを利用すると想像してください。
このときに、英語・国語・数学は200点満点で、理科・社会は100点満点だったとすると、実際の得点を利用してそのままレーダーチャートを作ってはいけません。
▼サンプルファイル(002750.xls 23KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「元データをそのまま利用」シートがまさにこの状態ですが、実際の元データをそのまま利用してレーダーチャートを作ると、満点が科目ごとに異なるので、理科・社会の部分は他の3科目よりもどうしてもへこんだ状態になってしまいます。
レーダーチャートでは数値の単位を揃える必要があり、サンプルファイルの例ならば、5科目すべての数値を同じ単位に調整してやる必要があります。数値の単位を揃える
サンプルファイルの「調整したデータを利用」シートが、全科目を100点満点に調整したデータを作成して、その調整したデータ(A7:F9セル)からレーダーチャートを作成した例です。
B8セルやE8セルをご覧になって、実際にどう調整しているかをご確認ください。
どう調整するかは、グラフ作成者の判断になるわけで、今回の例では理科・社会の得点を2倍にして全体を200点満点にしてもいいでしょうし、もっと厳密なバランスを見たいのであれば得点ではなく、科目ごとの偏差値を利用するほうがいいでしょう。
それからもう一つのポイントは、似たような項目同士が隣り合うようにするということです。類似した項目同士ができるだけ隣り合うように配置する
サンプルファイルでは、文系科目である英語・国語・社会ができるだけ隣り合い、理系科目である数学と理科が隣り合うようにしています。
もちろんこれも、何のためにレーダーチャートを作成しているかによって、何が隣り合うべきかは変わってきます。
サンプルファイルでは、一般的な例として上記のような配置にしていますが、例えばもし、英語・数学・社会が受験科目になっている生徒の比較をするのであれば、英語・数学・社会が近くに配置される方がいいでしょう。
他のグラフ作成時にも言えることですが、何を比較したいのか、何のためのグラフなのか、ということをレーダーチャート作成時には、特に強く意識する必要があると感じます。
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