「エクセルグラフ seriesの意味」
「エクセル series関数とは」
といった検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスがあることに気づきました。
Excelでグラフを作成して、系列を選択すると数式バーに表示される、
SERIESについて調べている方による検索です。
「SERIES関数」という表記を市販書籍等でも見かけますが、SERIESはワークシート関数ではないため、私は「SERIES関数」表記には抵抗があり、本記事では「SERIES」と表記しています。
おそらく、これらの引数が何を意味しているのか、調べていらしたのでしょう。
シンプルなグラフを作りましょう
こういう疑問は、シンプルなサンプルを作って確認するのが一番です。
まずは下図のようなグラフを作って、ワークシートの名前を「比較」にしてみましょう。
この棒グラフの「売上」を選択すると、数式バーに
=SERIES(比較!$A$2,比較!$B$1:$C$1,比較!$B$2:$C$2,1)
という式が表示されます。
SERIESの引数を確認しやすくする
数式バーに表示される、
=SERIES(比較!$A$2,比較!$B$1:$C$1,比較!$B$2:$C$2,1)
という式のままでは読み辛いので、メモ帳などにこの式をコピペして、整理してみることをおすすめします。
メモ帳にコピペしてから、絶対参照記号「$」を削除して、引数の区切りを少しでもわかりやすくするために「,」(カンマ)の後ろに半角スペースを入れると、
=SERIES(比較!A2, 比較!B1:C1, 比較!B2:C2, 1)
という式になります。
シート名を「比較」としているので、数式内に「比較!」という記述があちこちに登場するので、理解しやすくするためにこれも削除してしまうと、
=SERIES(A2, B1:C1, B2:C2, 1)
となります。随分スッキリしました。
SERIESの引数の意味
つまり、
=SERIES(比較!$A$2,比較!$B$1:$C$1,比較!$B$2:$C$2,1)
という式では、SERIESの、
第1引数に、A2
第2引数に、B1:C1
第3引数に、B2:C2
第4引数に、1
が指定されているわけです。
これらSERIESの引数が意味しているものは以下のとおりです。
第1引数:系列名
第2引数:軸ラベル(項目名)
第3引数:系列値
第4引数:順序
です。
グラフの元になっている表との対応関係は下図のとおりです。
第4引数の順序については、もう一つの系列を確認するとわかるでしょう。
棒グラフの「粗利」のほうを選択した場合の数式は、
=SERIES(比較!$A$3,比較!$B$1:$C$1,比較!$B$3:$C$3,2)
です。
第4引数は系列の順番を表しているだけです。
ちなみに「粗利」のほうの式もメモ帳にコピペして整理すると
=SERIES(A3, B1:C1, B3:C3, 2)
となって、
第1引数が、A3
第2引数が、B1:C1
第3引数が、B3:C3
第4引数が、2
であることがわかります。
先の「売上」の
=SERIES(A2, B1:C1, B2:C2, 1)
と、第2引数だけが同じであることがわかります。
データソースの選択ダイアログとSERIESの引数との対応関係
[グラフツール]-[デザイン]タブ-[データ]グループ-[データの選択]から表示できる、[データソースの選択]ダイアログと、SERIESの引数との対応関係も確認しておきましょう。
[データソースの選択]ダイアログ-[凡例項目(系列)]-[編集]ボタンから表示できる、
[系列の編集]ダイアログの、
[系列名]が、SERIESの第1引数
[系列値]が、SERIESの第3引数
です。
[データソースの選択]ダイアログ-[横(項目)軸ラベル]-[編集]ボタンから表示できる、
[軸ラベル]ダイアログの、
[軸ラベルの範囲]が、SERIESの第2引数
です。
最終更新日時:2022-02-13 02:19
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