散布図作成の基本についてご紹介しました。
折れ線グラフや棒グラフを作成するときとは、グラフウィザード起動前に選択しておくべきセル範囲が異なることが、なんといってもポイントです。
しかしこの基本的な方法で散布図を作成する場合、ワークシート上で選択した表の、左側にある数値がX軸に、右側にある数値がY軸に、必ずなってしまいます。
しかし実務ではそうではない散布図を作成したいということもあるでしょう。
つまり、左側にある数値をY軸に、右側にある数値をX軸にしたいというケースです。
このような散布図を作成するには、まず空っぽの散布図を作成して、あとからデータ系列を追加する方法をマスターすべきです。
※ワークシート:Sheet1の、A2:A11セルに氏名、B2:B11セルに身長、C2:C11セルに体重が入力されているときに、身長をY軸に体重をX軸にして散布図を作成する例 ワークシート上のデータの入力されていないセルを選択
↓
[標準]ツールバー−[グラフウィザード]ボタンをクリック
↓
[グラフウィザード−1/4−グラフの種類]ダイアログ
−[グラフの種類]欄で「散布図」を選択後[完了]ボタンをクリック
↓
作成された空っぽのグラフ上で右クリックし
ショートカットメニューから[元のデータ]を選択
↓
[元のデータ]ダイアログ−[系列]タブをクリック
↓
[追加]ボタンをクリック
↓
[Xの値]欄を「=Sheet1!$C$2:$C$11」と指定
↓
[Yの値]欄を「=Sheet1!$B$2:$B$11」と指定
↓
[元のデータ]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
▼サンプルファイル(002791.xls 38KByte)ダウンロード
サンプルファイルの
「Sheet1」シートには、上記の手順の
[グラフウィザード−1/4−グラフの種類]ダイアログ
−[グラフの種類]欄で「散布図」を選択後[完了]ボタンをクリック
を行った空っぽの散布図が、
「Sheet2」シートには、上記の手順を完了した状態の散布図が、
「Sheet3」シートには、上記の手順を完了後に、凡例・軸・グラフのサイズなどを調整した散布図が、
それぞれ作成してあります。
一つ目のポイントは、空っぽのグラフを作る点です。(サンプルファイルの「Sheet1」シートのようなグラフの作成です。)
何らかのデータの入力されたセルを選択してグラフウィザードを起動すると、中途半端なグラフが作られてしまい、かえって厄介なので、グラフウィザードを起動する前には、データのまったく入力されていないセル(サンプルファイルの例ならE2セルやG7セルなど)を選択しておいてください。
もう一つのポイントは、
[元のデータ]ダイアログ−[系列]タブの
[Xの値]欄を「=Sheet1!$C$2:$C$11」、
[Yの値]欄を「=Sheet1!$B$2:$B$11」
と指定する点です。
[元のデータ]ダイアログ−[系列]タブの利用に慣れていないという方は、サンプルファイル「Sheet1」シートの空っぽのグラフで、上図のように指定する操作を試してみるといいんじゃないでしょうか。
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