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シグモイド曲線を描くには-EXP関数・SEQUENCE関数

動作検証バージョン:64bit Windows 10 Pro + 32bit Excel(バージョン2108 ビルド14326.20238 Microsoft Store)

Excel シグモイド曲線 書き方

「excel シグモイド曲線 書き方」
という検索キーワードで、このサイト『インストラクターのネタ帳』へアクセスがありました。

単にシグモイド曲線を描く方法を探していたのであれば、「【Excel】グラフの形のみ書く&シグモイド曲線を書く方法」で紹介されている手順でしょう。

最近のExcelならSEQUENCE関数で連続データを作成できる

シグモイド曲線に限らず、Excelでグラフを作成するには、元になるデータを用意しなければなりません。

この元になるデータの作成が、最近のExcelではSEQUENCE(シークエンス)関数を使うことで、少し楽になります。

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従来のExcelの場合、連続データを作成するときや、数式の入力後にオートフィルが必要でしたが、SEQUENCE関数を使えばその手間がなくなるためです。

シグモイド曲線を描く

SEQUENCE関数を使ってシグモイド曲線を描く場合、以下のような手順です。

▼操作手順:シグモイド曲線を描く
見出し項目として
 A1セルに「a」
 B1セルに「x」
 C1セルに「ς(x)」
を入力
 ↓
A2セルに「10」を入力
 ↓
B2セルに
  =SEQUENCE(20+1, 1, -1*10, 0.1*10)/10
と入力
 ↓
C2セルに
  =1/(1 + EXP(-A2*B2#))
と入力
 ↓
B1:C22セルを選択
 ↓
[挿入]タブ
 -[グラフ]グループ
  -[散布図(平滑線)]をクリック

SEQUENCE関数の使える最近のExcelならば、上記のような手順で(オートフィルなしで)下図のようなシグモイド曲線を描けます。

Exceelで作成したシグモイド曲線

ゲインであるA2セルの値を変更すれば、曲線の形状が変化します。

ゲインを変更することでシグモイド曲線の形状が変化

シグモイド曲線を描くための数式

利用している数式の意味を確認しておきましょう。

「=SEQUENCE(20+1, 1, -1*10, 0.1*10)/10」の意味

「-1」から「1」まで「0.1」刻みの連続した小数を出力しようとB2セルに、
  =SEQUENCE(20+1, 1, -1, 0.1)
と入力した場合は、「0」になって欲しいデータが指数表示になってしまいます。

SEQUENCE関数で増分値に小数を指定した場合

「0」のはずのB12セルが指数表示なのは気持ち悪いので、連続した整数を「10」で割り算する式
  =SEQUENCE(20+1, 1, -1*10, 0.1*10)/10
にしています。

「=1/(1 + EXP(-A2*B2#))」ではスピル範囲演算子を忘れずに

C2セルの
  =1/(1 + EXP(-A2*B2#))
では、スピル範囲演算子「#」を忘れないのがポイントです。「#」を入力し忘れると下図のように

スピル範囲演算子の入力を忘れた場合

C2セルのみに数式が入力され、折角SEQUENCE関数を使った意味がなくなってしまいます。

最終更新日時:2021-10-07 11:35

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