アプリケーションのインストラクションを行っていて、
「○○を削除するにはどうすればいいですか?」
というご質問を、非常によくいただくということをインストラクターの方、パソコンが詳しくて初心者の方から質問を受ける立場の方なら、よ〜くご存知のことと思います。
ヒトの学習プロセスにおいて、汎化はとても重要な能力ですが、削除したい対象を選択しておいて[Delete]キーを押すという決して複雑とは思えない行為が、少ないとは言えない方にとって汎化されにくいように見えるのは、個人的にとても興味を持っています。
Wordのセクション区切り・改ページ・段区切りなども、その直前にカーソルを移動して[Delete]キーを押すことで削除できます。
ところが、文書のレイアウト・書式などによっては、セクション区切り・改ページ・段区切りなどが非常に見えづらかったり、編集記号を表示する設定になっているにも関わらず画面上に見えないということもあります。
そのため
「段区切りを削除したいのですが、段区切りが画面に見えません...?」
といったご質問をいただくことがあります。
メニュー[表示]−[下書き]をクリック
(Word 97の場合、メニュー[表示]−[標準])
最近のパソコンはスペックが向上したため、下書き表示モードを利用する方はずっと減りましたが、昔からパソコンをご利用の方の中に、文字をガンガン入力する場合に下書き表示モードを利用するという方がいらっしゃいます。
その下書き表示モードにしてやれば、最近のWordの標準的な表示モード=印刷レイアウト表示では表示されにくいようなセクション区切り・改ページ・段区切りも、しっかり表示されその前にカーソルを簡単に移動することができます。
レイアウトや書式の関係で、セクション区切り・改ページ・段区切りの削除に苦労したという経験のある方は試してみてはいかがでしょう。
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