セクション区切りの削除についていくつかのネタをご紹介してきました。
セクション区切りの削除についてご紹介すると
「セクション区切りを削除すると、ページ設定などは何が活きるのでしょう?」
「セクション区切りを削除したときに、書式設定などはどっちが有効になるのですか?」
といったご質問をいただくことがあります。
セクション区切りを利用するもっともわかりやすい例は、一つの文書で用紙の向きを途中で変えるケースです。
例えば報告書のようなものを作成する際に、報告書本文部分はA4用紙を縦向きに使い、末尾に付録資料的な表をA4用紙を横向きに使って入れるといったことがあります。
この場合、本文部分と付録資料部分とでセクションを分け、本文部分のセクションの[ページ設定]ダイアログ−[印刷の向き]で「縦」を設定し、付録資料部分のセクションでは「横」を指定するという操作を行います。
セクション区切りを削除すると、こういったページ設定は統一されてしまいますので、セクション区切りを削除する前に書式設定を統一しておくことが望ましいわけですが、万一書式設定を統一する前にセクション区切りを削除してしまったらどうなるのか、用紙の向きは縦になるのか横になるのか、というのが先のご質問の主旨です。後のセクションの書式が採用される
なんとなく前のセクションの書式が残ってくれそうなイメージを持ってしまう方が多いと思うのですが、そうではありません。
後のセクションの持っている書式が有効になります。
つまり用紙の向きが、1セクション目で縦、2セクション目は横のときに、いきなりセクション区切りを削除したら、横になってしまうということです。
▼サンプルファイル(002323.doc 20KByte)ダウンロード
サンプルファイルではセクションを4つに分け、縦向きと横向きとを混在させてあります。セクション区切りを削除したときにどうなるのか、ご自身の目でお確かめください。
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