「パワーポイント vba sliderange」
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といった検索で、このサイト『インストラクターのネタ帳』へのアクセスが時々あります。
PowerPoint VBAでマクロを作成していると出てくる、SlideRangeとは何なのかを調べている方による検索です。
SlideRangeオブジェクトとSlideRangeプロパティ
まず、オブジェクトブラウザで「SlideRange」を完全一致で検索してみると、2つのSlideRangeがみつかります。
SlideRangeオブジェクトと、Selectionオブジェクトに用意されているSlideRangeプロパティです。
SelectionオブジェクトのSlideRangeプロパティの詳細ペインを見ると、
SlideRangeオブジェクトを返すプロパティであることがわかります。
ですから、「SlideRangeとは」という疑問に対しては、SlideRangeオブジェクトが何なのかがわかれば、良さそうです。
SlidesオブジェクトとSlideRangeオブジェクト
SlideRangeオブジェクトについて理解するためには、Slidesオブジェクトと比較することをおすすめします。
Slidesオブジェクトは、指定されたプレゼンテーションファイルの、全スライドを表すコレクションオブジェクトです。
例えば、
MsgBox ActivePresentation.Slides.Count
というコードを実行すると、アクティブなプレゼンテーションファイルに含まれるスライドの枚数がメッセージボックスに表示されます。
これに対してSlideRangeオブジェクトのほうは、1枚または複数のスライドを表すコレクションオブジェクトと、まずは考えてください。
例えば、一覧表示モードにして、複数のスライドを選択した状態で
MsgBox ActiveWindow.Selection.SlideRange.Count
というコードを実行すると、選択されていたスライドの枚数がメッセージボックスに表示されます。
SlidesもSlideRangeもSlideを返す
SlideRangeも個々のオブジェクトはSlideです。Slidesの引数に数値(インデックス番号)を指定するとSlideオブジェクトを取得できるのと同じように、SlideRangeも引数に数値を指定するとSlideオブジェクトを取得できます。
例えば、
ActivePresentation.Slides(1).Select
を実行すると、アクティブなプレゼンテーションファイルの1枚目のスライドを選択できます。
複数のスライドを選択した状態で
ActiveWindow.Selection.SlideRange(1).Select
を実行すると、選択されていたスライドの中の1枚目のスライドが選択されます。
SlidesとSlideRangeの違い
SlidesもSlideRangeも、1枚のスライドを表すSlideオブジェクトを単独のオブジェクトとして持つコレクションオブジェクトという点では同じですが、Slidesは全スライドを表し、SlideRangeは選択状態によっていくつのスライドが含まれているのかが違ってきます。
そして、SlidesプロパティとSlideRangeプロパティが、どのオブジェクトに用意されているのかが大きく異なります。
Slidesコレクションオブジェクトを取得するSlidesプロパティは、Presentationオブジェクトに所属していて、
SlideRangeコレクションオブジェクトを取得するSlideRangeプロパティは、この記事の最初に見たとおり、Selectionオブジェクトに所属しています。
最終更新日時:2020-03-19 11:28
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