ショート動画「記号入力だけで罫線が引ける!種類豊富な簡単罫線! #ワード #word」をきっかけにして、段落罫線を削除するWordマクロをご紹介しました。
キャッチーなショート動画で視聴回数もかなり上がっているようですが、「Wordを使いこなせるようになる」という観点からは、動画の最後に触れられている消し方が大切だと私も感じます。
記号3つで入力される罫線が、どの段落に設定されているものなのかがわかっていないと、消すことができなくなってしまいます。
そんなことを考えていたら、アクティブページで段落罫線の設定されている段落を選択するWordマクロを作りたくなりました。
罫線の設定されている段落を選択するサンプルマクロ
以下のWordマクロを実行すると、アクティブページで段落罫線の設定されている最初の段落が選択されます。
Dim par As Paragraph
For Each par In ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Range.Paragraphs
If par.Borders.Enable Then
par.Range.Select
Exit Sub
End If
Next
MsgBox "アクティブなページに段落罫線は見つかりませんでした。"
サンプルマクロで行っている処理
上記のWordマクロで行っている処理は以下のとおりです。
アクティブなページの段落に対しFor Each~Nextループを回して、
Dim par As Paragraph For Each par In ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Range.Paragraphs
段落罫線が設定されている段落だったときに
If par.Borders.Enable Then
その段落を選択して、マクロを終了しています。
par.Range.Select Exit Sub
拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門(1): Document・Range・Selectionの基本編』で、ParagraphオブジェクトにSelectメソッドはなく、Paragraph.RangeプロパティでRangeオブジェクトを取得してRange.Selectメソッドを使う必要があることを解説しています。
上記マクロの、
par.Range.Select
が、その例です。
アクティブページに段落罫線が設定されていないときにはメッセージを表示して終了します。
MsgBox "アクティブなページに段落罫線は見つかりませんでした。"
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