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段落罫線の設定されている段落を選択するWordマクロ

動作検証バージョン:Windows 11 Home + 64bit Word バージョン 2406(ビルド17715.20000クイック実行)ベータチャネル

ショート動画「記号入力だけで罫線が引ける!種類豊富な簡単罫線! #ワード #word」をきっかけにして、段落罫線を削除するWordマクロをご紹介しました。

キャッチーなショート動画で視聴回数もかなり上がっているようですが、「Wordを使いこなせるようになる」という観点からは、動画の最後に触れられている消し方が大切だと私も感じます。
記号3つで入力される罫線が、どの段落に設定されているものなのかがわかっていないと、消すことができなくなってしまいます。

そんなことを考えていたら、アクティブページで段落罫線の設定されている段落を選択するWordマクロを作りたくなりました。

罫線の設定されている段落を選択するサンプルマクロ

以下のWordマクロを実行すると、アクティブページで段落罫線の設定されている最初の段落が選択されます。

Sub アクティブページで段落罫線が引かれている段落を選択する()

 Dim par As Paragraph
 For Each par In ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Range.Paragraphs
  If par.Borders.Enable Then
   par.Range.Select
   Exit Sub
  End If
 Next
 
 MsgBox "アクティブなページに段落罫線は見つかりませんでした。"

End Sub

サンプルマクロで行っている処理

上記のWordマクロで行っている処理は以下のとおりです。

アクティブなページの段落に対しFor Each~Nextループを回して、

Dim par As Paragraph
For Each par In ActiveDocument.Bookmarks("\Page").Range.Paragraphs

段落罫線が設定されている段落だったときに

 If par.Borders.Enable Then

その段落を選択して、マクロを終了しています。

  par.Range.Select
  Exit Sub

拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門(1): Document・Range・Selectionの基本編』で、ParagraphオブジェクトにSelectメソッドはなく、Paragraph.RangeプロパティでRangeオブジェクトを取得してRange.Selectメソッドを使う必要があることを解説しています。
上記マクロの、

  par.Range.Select

が、その例です。

アクティブページに段落罫線が設定されていないときにはメッセージを表示して終了します。

MsgBox "アクティブなページに段落罫線は見つかりませんでした。"
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