Excelで時刻を「AM」「PM」のついた状態で表示する書式設定の基本と、ユーザー定義書式設定を使って「AM」「PM」を時刻の前に表示する方法をご紹介しました。
時間表示関連では、
「エクセルで午前・午後という表示をするにはどうしたらいいのでしょう?」
といったご質問をいただくこともあります。
[セルの書式設定]−[表示形式]タブ−[分類]で、「時刻」を選択しても、「午前」「午後」といった表示の行われる設定は見当たりません。
しかしこれもユーザー定義書式を設定すれば可能です。
ユーザー定義書式を設定する際にロケールIDを指定します。
※午前 01時01分といった表示をする例 午前・午後と表示したいセルで右クリック
↓
ショートカットメニューから[セルの書式設定]をクリック
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄−[ユーザー定義]をクリック
↓
[種類]欄に「[$-411]AM/PM hh"時"mm"分"」と入力
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
上記の設定をすれば、「午前 01時01分」「午後 11時59分」といった表示が行われるようになります。
「[$-411]AM/PM hh"時"mm"分"」
の後半
「AM/PM hh"時"mm"分"」
は、時間表示にするときに「AM」「PM」といった表示を指定するときの書式指定です。
「[$-411]AM/PM hh"時"mm"分"」
の先頭についている「[$-411]」は日本語を示すロケールIDです。
「[$-411]」がつくことで日本語環境だということを意味していて、それによって「AM」「PM」が「午前」「午後」といった表示に変わってくれるわけです。
ただ、この指定一つ注意すべき点があります。
日本では「午前12時・午後12時というのはいつなのか」という議論がありますが、「[$-411]AM/PM hh"時"mm"分"」という指定を行った場合、深夜の0時が午前12時で、正午が午後12時となるのです。
深夜の0時が午前12時、正午が午後12時という表示に納得いかない場合、「[$-411]AM/PM」という指定は利用できません。
▼サンプルファイル(003653.xls 24KByte)ダウンロード
サンプルファイルにはA列に時刻データを入力し、B列では隣のA列を参照するようにして「[$-411]AM/PM hh"時"mm"分"」と指定してありますので、ご確認ください。
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