Excel 2002,2003でセルの書式設定を、しっかり理解しようとしている方からいただく質問があります。
「*2001/3/14」と「2001/3/14」あるいは、「*2001年3月14日」と「2001年3月14日」って何が違うのですか?
[セルの書式設定]ダイアログに書いてある、「ただし、アスタリスク(*)を持つアイテムは除き、書式を適用しても、オペレーティングシステムの日付の並びは切り替わりません。」とは一体どういう意味ですか?
質問自体の意味がわからない方は、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブで[分類]を「日付」にしてみてください。
[種類]欄に「*2001/3/14」と「2001/3/14」、それから「*2001年3月14日」と「2001年3月14日」というように、先頭に「*」(アスタリスク)がついているかどうかだけの違いの書式があります。また[セルの書式設定]ダイアログの下の方に、「ただし、アスタリスク(*)を持つアイテムは除き・・・」という意味不明の日本語が書かれています。おそらく[種類]欄の「*2001/3/14」と「2001/3/14」の違いのことを言っているのだろうというこは推測できますが、意味がわかりません。
これが何なのかというご質問です。「*2001/3/14」 = Windowsの地域設定の影響を受ける
「2001/3/14」 = Windowsの地域設定を変更しても影響を受けない
説明を読むより実際に試していただく方がわかりやすいので、興味のある方、「*」が疑問な方は是非試してみてください。まずExcelで複数のセルに「2005/3/14」と日付を入力し、「*2001/3/14」「2001/3/14」それぞれの書式を設定しておいてください。
その後Windowsの地域設定を変更します。
Windows XPの場合、手順は以下のとおりです。
[コントロールパネル]から[地域と言語のオプション]を起動
↓
[地域と言語のオプション]ダイアログ−[地域オプション]タブをクリック
↓
[表示と形式]欄から「中国語(香港)」を選択
↓
[地域と言語のオプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
上記の設定後Excelを確認すると、日付の書式が変化しているはずです。
「*2001/3/14」を指定したセルは、「14/3/2005」という表示に変化し、「*」なしの「2001/3/14」の書式設定したセルはそのまま「2005/3/14」のはずです。
「*」つきの書式設定をすると、Windowsの地域設定の影響を受け、Excelファイルを開いたPCによって書式が変化する可能性があるということです。
日付の表示は色々なスタイルがあります。日本だと「2005/3/14」が一般的ですが、海外に行くと「14/3/2005」だったり「3/14/2005」だったりします。
海外の人とExcelファイルをやり取りする可能性があるときに、「*」つきの書式を設定しておけば双方で見慣れた書式で日付が表示されるというわけです。逆に言えば日本国内だけでExcelファイルをやり取りする場合や、自分のパソコンだけで利用する場合は「2001/3/14」「*2001/3/14」どちらを指定しても違いはないということです。
「ただし、アスタリスク(*)を持つアイテムは除き・・・」という意味不明の文章は、このことを説明しようとしているのだなということが、「*」の意味がわかってから読むとなんとか理解できます。開発者向けの内部的な仕様書を、そのまま翻訳しただけなんでしょうか、もうちょっとわかりやすい日本語にすればいいのに...と感じてしまいます。
日付の書式で説明しましたが、時刻の書式にも「*」つきのものが用意されています。時刻でも意味は日付と同じことです。
そうそう、試しに上記の操作をやった方は、変更した地域の設定を忘れずに元に戻しておきましょう。
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