拙著『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』の、P.37のワンポイント「ApplicationプロパティとParentプロパティ」で、多くのオブジェクトが共通して持っているParentプロパティについて少しだけ触れています。
Parentプロパティは、1つ上の階層のオブジェクト(親オブジェクト)を取得するためのプロパティです。
ローカルウィンドウを使ったオブジェクト変数の確認に慣れてきたら、Parentプロパティも確認していただきたいと考えています。
ShapeオブジェクトのParentプロパティを確認する
例えばLesson 35の実習では、Shapeオブジェクトを格納したオブジェクト変数shpを確認しています。Shape.Typeプロパティについて解説しているLessonであるため、P.174ではTypeプロパティだけを確認していますが、もちろんParentプロパティも確認できます。
拙著の中で繰り返しお伝えしているとおり、ShapeオブジェクトはSlideオブジェクトの子に該当するオブジェクトです。逆に言えばShapeオブジェクトの親オブジェクトです。
Slideオブジェクトの格納されているオブジェクト変数のParentプロパティの[型]欄には、上図のように「Object/Slide」と表示され、Shapeの親がSlideであることを確認できます。
この記事ではPowerPoint VBAのもっとも重要なオブジェクトShapeのParentプロパティをご紹介していますが、他のオブジェクトでも同様に確認できます。
Parentプロパティで取得できる親オブジェクトを確認することは、オブジェクトの階層構造の理解に役立つはずです。
最終更新日時:2020-02-20 05:18
- Newer:OpenPyXLで円グラフを作成する
- Older:Word VBAで図形のサイズを取得する
Home » いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本 » Parentプロパティをローカルウィンドウで確認しましょう