PowerPoint 2010の変更点で結構大きなものなのに、私が最近になって知ったたとをご紹介させていただきます。
PowerPoint 2010が、SDI(Single Document Interface)になっているということです。
2007までのPowerPointはMDI(Multi Document Interface)でしたが、2010では完全にSDIになっています。
SDI・MDIというのがなんなのかというと、SDIはWindows付属のメモ帳みたいなインターフェース、MDIはExcelのようなインターフェースのことです。
SDIは一つのファイルが単独の一つのウィンドウです。Windowsのメモ帳ではファイルを開くごとに新しいウィンドウが開かれます。これがSDIです。
MDIは親ウィンドウがあってファイルを開くと親ウィンドウの中に子ウィンドウが開かれます。既にExcelが起動している状態でxlsファイルをダブルクリックすると、既に起動しているExcelの中に新しくウィンドウが作られます。これがMDIです。
で、2007までのPowerPointはMDIでした。
それがPowerPoint 2010ではSDIになったのです。
以下のPDFファイルの、24ページ「Multi-Window Support(SDI) New!」に、PowerPoint 2010がSDIになったことが記述されています。
モニターを2つ以上使って、過去のプレゼンテーション資料を横に並べて、新しいプレゼン資料を作成するようなときには、MDIよりSDIのほうがはるかに作業しやすいでしょう。
SDIになったことによって、MDIだったPowerPoint 2007のときには存在していたオプション設定で、PorwerPoint 2010でなくなっているものもあります。
2007の[PowerPointのオプション]ダイアログ−[詳細設定]−[表示]欄には、下図のように[すべてのウィンドウをタスクバーに表示する]チェックボックスがありました。
2010の[PowerPointのオプション]ダイアログ−[詳細設定]−[表示]欄は、下図のようになっています。
[すべてのウィンドウをタスクバーに表示する]チェックボックスがなくなっています。
当然のことですが、PowerPoint 2010で複数のウィンドウが表示されているときは、タスクバーにすべてのウィンドウが表示されるようになっています。
PowerPoint 2010をお使いの方は、一度ご確認ください。
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