Officeが2000からXPにバージョンアップしたときに、もっとも大きく変化したのはPowerPointです。
Office XPから採用された新しいインターフェース「作業ウィンドウ」が、PowerPointでは積極的に採用され、2000までは何らかのダイアログで設定したいた多くの項目が作業ウィンドウで設定するようになりました。
アニメーションも作業ウィンドウで設定するようになった項目の一つですが、それに伴っていただくようになった質問があります。
「アニメーションのタイプライターはなくなっちゃったんでしょうか?」
「タイプライター効果はどうやったら設定できるのでしょうか?」
というご質問です。
PowerPoint 2000までは代表的なアニメーションを、メニュー[スライドショー]−[既定のアニメーション]から選択することで設定できました。
その一つ「タイプライター」は、もっとも人気のアニメーションの一つと言っていいと思います。
ところがPowerPoint 2002からはメニュー[スライド]に[既定のアニメーション]というコマンドはなくなってしまい、メニュー[スライド]−[アニメーションの設定]をクリックして表示される[アニメーションの設定]作業ウィンドウで設定するようになっています。
そして、[アニメーションの設定]作業ウィンドウをいくら探しても、「タイプライター」という効果が見つからないため、「タイプライターはなくなったのでしょうか?」というご質問になるわけです。メニュー[スライドショー]−[アニメーションの設定]をクリック
↓
[アニメーションの設定]作業ウィンドウ−[効果の追加]−[開始]−[その他の効果]をクリック
↓
[開始効果の追加]ダイアログ−[ワイプ]選択後、[OK]ボタンをクリック
↓
[アニメーションの設定]作業ウィンドウの、
一覧に追加されたアニメーション右の[▼]ボタン−[効果のオプション]をクリック
↓
[ワイプ]ダイアログ−[効果]タブをクリック
↓
[設定]−[方向]欄で、「上から」を選択
↓
[強調]−[サウンド]欄で、「タイプライタ」を選択
↓
[強調]−[テキストの動作]欄で、「文字単位で表示」を選択し、「100%文字間で遅延」に変更
↓
[ワイプ]ダイアログ−[タイミング]タブをクリック
↓
[速さ]欄に、「0.1」と入力
↓
[ワイプ]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
PowerPoint 2000と比較すると、格段に手順が多くなっていますが、上記の操作でアニメーション・タイプライター効果を設定することができます。
結局、アニメーション効果としては「ワイプ」を指定し、文字が1文字ずつ表示される設定を行って、タイプライター音をつけることで、タイプライター効果になるというわけです。
逆に言えば、PowerPoint 2000まではこれだけの設定を、メニュー[スライドショー]−[既定のアニメーション]−[タイプライター]をクリックするだけでやってくれていたわけです。
タイプライターっぽく見せるために上記では、
[方向]:「上から」
[テキストの動作]:「100」%文字間で遅延
[速さ]:「0.1秒」
を指定していますが、必ずこのとおりでなければならないというものではありません。
設定を変更して、ご自分の好みのタイプライター効果をみつけてみてください。
ちなみにPowerPoint 2000で設定したタイプライター効果では、[速さ]が「0.08秒」になっています。
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