動作検証バージョン:64bit Windows 10 Pro + 32bit Word(バージョン2207 ビルド15427.20210 Microsoft Store)
段落罫線を操作するWord VBAのコードをご紹介しました。
段落罫線を操作するのに使用したBordersコレクションとBorderオブジェクトについて、補足があります。
Word VBAのBordersやBorderは、段落罫線専用のオブジェクトではないのです。
Borders・Borderが段落罫線専用でないことを確認しよう
罫線を表すBordersコレクション・Borderオブジェクトにはたくさんのプロパティが用意されていますが、段落罫線で設定できるプロパティは実はそれほどありません。
Sub Bordersを確認する()
Dim coll_border As Borders
Set coll_border = ActiveDocument.Paragraphs(1).Borders
Stop
End Sub
Dim coll_border As Borders
Set coll_border = ActiveDocument.Paragraphs(1).Borders
Stop
End Sub
上記のSubプロシージャを実行してStopステートメントで中断したら、拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門(1)』でも繰り返し行っているように、ローカルウィドウでオブジェクト変数の中身を確認してください。
上図のとおり、Bordersコレクションには「このプロパティは、ページ罫線だけに使用できます。」と表示されたプロパティがたくさんある様子を確認できます。
Itemを展開すると確認できる各Borderオブジェクトにも、
「このプロパティは、ページ罫線だけに使用できます。」と表示されているプロパティがあることがわかります。
これらのプロパティは、(ローカルウィンドウに表示されているとおり)ページ罫線でのみ使えるプロパティで、段落罫線では取得も設定もできません。
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