Microsoftの公式Blogで、記事「Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel.」が8月22日に公開されました。
VBAのようにPythonでExcelを操作できるようになるわけではない
「Python&Excel」と聞いて、
「いよいよVBAじゃなく、PythonでExcelを操作できるようになるのか?」
と思ってしまう方がいるかもしれませんが、違います。
Excelのワークシート上でPythonが使えるようになる、という話です。
「Python for Excel」ではなく、
「Python in Excel」 です。
「Python in Excel」のとても簡単なサンプル
どんな状態になるのかシンプルな例をご紹介しましょう。
Excelの中で、Pythonの演算子を使って計算する例です。
まず、Pythonの使えるビルドが降ってくると、[数式]タブに上図のようなPython関連のコマンドが現れます。
ここから操作を開始してもイイですが、まあ、キーボード入力でしょう。
普通の関数を入力するように「=py」まで入力し、
「(」を入力すると、数式バーに緑色で白抜きで「PY」と表示された状態に変化します。
この状態になる直前にキーボード入力した「=py(」は見えなくなります。
ここで、Jupyter NotebookでPythonの式を入力するのと同じように「5 // 2」と入力して、
[Ctrl]+[Enter]で確定です。
ネット回線やサーバーの状況によりますが、下図のような状態を経て、
5を2で割り算した商が出力されます。
これが「Python in Excel」の、非常に簡単な例です。
もちろん、こんな計算のためにExcelの中でPythonを使う必要はなく、想定されているのは、外部ライブラリpandas等を使ったデータ分析です。
Pythonのインストールは不要
これらの機能を使うのに、パソコンにPythonをインストールする必要はありません。
処理はクラウドで行われます。
そのため、回線やサーバーの状況によって、[Ctrl]+[Enter]で確定した後に、
上図のような状態が、数秒程度続くこともあります。
- 1番「Python in Excel」らしいサンプル
- 「Python in Excel」はベータ版なのでエラーも変更される
- 「Python in Excel」のPythonのバージョンは?
- 「Python in Excel」でdir()関数を実行した結果
- 「Python in Excel」のimport済ライブラリの確認方法
- 「Python in Excel」でどんな外部ライブラリが使えるのか
最終更新日時:2023-09-19 16:26
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