2023年8月時点でベータ版の、「Python in Excel」のバージョンが「3.9.16」であることを記事にしました。
この記事の中で、標準ライブラリのsysモジュールをインポートして使用したわけですが、import文とインポートしたモジュールを使う際には、注意が必要です。
import文とインポートしたモジュールを使うコードは別セルでもOK
先の記事では同じセルの中に、
import sys
sys.version
import文と、sysモジュールを使ったコードをと書きましたが、これらは別のセルでも構いません。
例えば、C3セルに
import sys
だけを書いて、
C5セルやE3セルに
sys.version
だけを書いても、下図のように結果が出力されます。
インポートしたモジュールを使うコードは右下方向にないとダメ
ところが、A3セルやC1セルに「sys.version」と書いた場合には、下図のようにエラーが発生してしまいます。
import文の右下方向のセルでしか、importしたモジュールを利用できないということです。
また、こういったエラーが発生しているときには、[診断]作業ウィンドウにどのようなエラーなのかが下図のように表示されます。
A3セルとC1セルで、エラー
NameError: name 'sys' is not defined
が発生していることを教えてくれます。
このNameErrorは、通常のPythonでimportせずにいきなりsysモジュールを使ったコードを実行したときと同じです。
上図は拙著『VBAユーザーのためのPython超入門』でも多用している、IDLEのShellウィンドウでimport文なしで「sys.version」をいきなり実行したときの様子です。
- 「Python in Excel」はベータ版なのでエラーも変更される
- 「Python in Excel」の式は「Z」を書くように、左から右・上から下に評価される>
- 「Python in Excel」でワークシートは左から右に評価される
- 「Python in Excel」のimport済ライブラリの確認方法
最終更新日時:2023-09-07 12:43
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