セルの書式設定を行うことで、時間付きの日時データから時間部分を非表示にする方法をご紹介しました。
この方法はあくまでも書式で非表示にするものですから、データとしては残っています。データとしては残っているわけですから、時間部分が非表示になった日時データを、何らかの計算に使うような場合には、セルの書式設定だけで時間を見えなくする方法では問題があります。
計算に利用するのなら、実際に時間部分を削除する必要がありますので、その方法をご紹介しましょう。
日時データから時間部分を削除する具体的方法はいくつかありますが、まずは、Excelの日時データを理解するためにも、是非知っておいていただきたい操作からご紹介します。
INT関数やTRUNC関数を使って時間部分を削除する方法です。
※A1セルに時間付き日時データが入力されているときにB1セルに時間部分を削除したデータを表示する例
B1セルに
=INT(A1)
または
=TRUNC(A1)
という数式を入力し、セルの書式設定を行う
Excelの日時データは、1900年1月1日の0時0分が「1」で、1日(24時間)経過するごとに「1」加算されるシリアル値と呼ばれる数値です。
1日・24時間経過するごとに「1」加算されるので、1900年1月1日の12時0分が「1.5」、1900年1月1日の18時0分が「1.75」という値なのです。
整数部分が日付を意味し、小数部分が時間を意味しているのです。
ですから、小数点以下を切り捨て整数部分のみを取得するINT関数やTRUNC関数を利用することで、日時データから時間部分を削除できるわけです。
書式設定の行われていないセルに「=INT(A1)」「=TRUNC(A1)」という数式を入力すると、A1セルの書式が継承されて「0:00」という時間部分が表示されてしまうでしょうから、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブの[分類]欄で「日付」から書式を選んだり、「ユーザー定義」を選択してユーザー定義書式を設定してください。
元データ(時間部分のついたデータ)を残しておきたいのなら、上記の数式のままにしておくほうがいいですが、時間部分が絶対に必要ないのなら「=INT(A1)」「=TRUNC(A1)」といった数式をコピーして値の貼り付けを行って時間データを削除したデータを作成してください。
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