「勤務時間計算を行う関数は?」
といったご質問をいただくことはよくあります。
こういったご質問について、時間計算は基本的に関数を使う必要はなく、引き算でできることや、Excelで疑問が出てきたときによく考えずに「関数」というキーワードをつけて検索するのをやめるべきだ、ということをご案内しました。
単純に退社時刻から出社時刻を引く方法で勤務時間を計算しましたが、実務では休憩時間もあります。
休憩時間を除いた勤務時間:実労働時間計算をするには、休憩時間も引き算すればOKです。
※B4セルに出社時間、C4セルに退社時間、D4セルに休憩時間が入力されているときに、E4セルに実労働時間を計算する例
E4セルに
=C4-B4-D4
という計算式を入力する
休憩時間が人によって、日によって異なるというような場合は、セルに休憩時間を入力しておいて、その値を引き算するほうがわかりやすくていいでしょう。
休憩時間が固定しているのなら、休憩時間をマイナスする計算をセルを使わずに行っても、いいかもしれません。
※B4セルに出社時間、C4セルに退社時間が入力され、休憩時間が1時間のときに、E4セルに実労働時間を計算する例
E4セルに
=C4-B4-TIME(1,0,0)
という計算式を入力する
この例では勤務時間計算を行うのに関数を使っています。
指定した時間に対応するシリアル値を返すTIME関数です。
TIME関数には、時・分・秒の3つの引数を指定します。
上記の例では休憩時間を1時間としているので
「TIME(1,0,0)」
としていますが、例えば休憩時間が45分なら
「TIME(0,45,0)」
と指定してください。
▼サンプルファイル(003082.xls 33KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「セルに入力された休憩時間をマイナス」シートには、セルに休憩時間が入力されている例、「数式内で休憩時間をマイナス」シートでは数式内でTIME関数を使って実労働時間を計算しています。
E4セルでは、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブの[分類]欄で「時刻」を選択し、[種類]欄で「13:30」という書式を設定しています。
E5セルでは、[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブの[分類]欄で「ユーザー定義」を選択して、「h"時間"mm"分"」といった書式を指定することで、「8時間14分」という表示になっています。
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