セル結合をキーボードで行う方法に関してネタをいくつかご紹介してきました。
ツールバー上のボタンにアクセスキーを表示させ、そのアクセスキーを利用すれば、擬似的なショートカットキーとして利用できるということです。
ですが、これらの[Alt]キーを使った操作は厳密な意味でのショートカットキーではないので、ツールバーが表示されていなければ利用できません。
VBA(Visual Basic for Applications)を利用すれば、セル結合をショートカットキーで実行できるようになります。
まずはセル結合を行うマクロを作成します。
Sub MergeCells()
On Error Resume Next
Selection.MergeCells = True
End Sub
セル結合を行うために必要なコードは
「Selection.MergeCells = True」
という1行だけです。MergeCellsプロパティをTrueにすれば、セルの結合が行われます。オートシェイプなどが選択されている状態でMergeCellsマクロを実行すると、エラーとなってしまうのを回避するために「On Error Resume Next」ステートメントを入れています。
次に上記のマクロにショートカットキーを割り当てるイベントプロシージャを作成します。
Private Sub Workbook_Open()
Application.OnKey "^m", "MergeCells"
End Sub
Application.OnKeyメソッドの
第1引数にキーを表す文字列:「^m」
第2引数に実行したいプロシージャ名:「MergeCells」
をそれぞれ指定しています。
「^m」の「^」が[Ctrl]キーを意味しているので、「^m」で[Ctrl]+[M]キーがMergeCellsマクロを実行するショートカットキーになります。
もし[Ctrl]+[Shift]+[M]をショートカットキーにしたいのなら、[Shift]キーを意味する「+」を使って「+^m」としてください。
▼サンプルファイル(002214.xls 24KByte)ダウンロード
MergeCellsマクロと、ショートカットキーを割り当てているWorkbook_Openイベントプロシージャの含まれているExcelファイルが、マクロ有効な状態で開かれていれば[Ctrl]+[M]キーをセル結合のショートカットキーとして利用できます。
[Ctrl]+[M]キーをいつでも使いたいのならば、MergeCellsマクロとWorkbook_Openイベントプロシージャを、PERSONAL.XLSファイルに作成するといいでしょう。
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