セル結合をキーボードで行う方法に関してネタをいくつかご紹介してきました。
ツールバー上のボタンにアクセスキーを表示させ、そのアクセスキーを利用すれば、擬似的なショートカットキーとして利用できるということです。
ですが、これらの[Alt]キーを使った操作は厳密な意味でのショートカットキーではないので、ツールバーが表示されていなければ利用できません。
VBA(Visual Basic for Applications)を利用すれば、セル結合をショートカットキーで実行できるようになります。
まずはセル結合を行うマクロを作成します。
▼セル結合を行うマクロ
Sub MergeCells()
On Error Resume Next
Selection.MergeCells = True
End Sub
セル結合を行うために必要なコードは
「Selection.MergeCells = True」
という1行だけです。MergeCellsプロパティをTrueにすれば、セルの結合が行われます。オートシェイプなどが選択されている状態でMergeCellsマクロを実行すると、エラーとなってしまうのを回避するために「On Error Resume Next」ステートメントを入れています。
次に上記のマクロにショートカットキーを割り当てるイベントプロシージャを作成します。
▼MergeCellsマクロにショートカットキー:[Ctrl]+[M]を割り当てるWorkbook_Openイベントプロシージャ
Private Sub Workbook_Open()
Application.OnKey "^m", "MergeCells"
End Sub
Application.OnKeyメソッドの
第1引数にキーを表す文字列:「^m」
第2引数に実行したいプロシージャ名:「MergeCells」
をそれぞれ指定しています。
「^m」の「^」が[Ctrl]キーを意味しているので、「^m」で[Ctrl]+[M]キーがMergeCellsマクロを実行するショートカットキーになります。
もし[Ctrl]+[Shift]+[M]をショートカットキーにしたいのなら、[Shift]キーを意味する「+」を使って「+^m」としてください。
▼サンプルファイル(002214.xls 24KByte)ダウンロード
MergeCellsマクロと、ショートカットキーを割り当てているWorkbook_Openイベントプロシージャの含まれているExcelファイルが、マクロ有効な状態で開かれていれば[Ctrl]+[M]キーをセル結合のショートカットキーとして利用できます。
[Ctrl]+[M]キーをいつでも使いたいのならば、MergeCellsマクロとWorkbook_Openイベントプロシージャを、PERSONAL.XLSファイルに作成するといいでしょう。
Home » ExcelVBA Rangeオブジェクト » セル結合 » VBAでセル結合のショートカットキーを
- Newer:過去の為替レートを調べる
- Older:スライドショー実行中に一覧を表示−すべてのスライドダイアログ
TrackBack:2
- TrackBack URL
- セル結合の解除もショートカットキーで from インストラクターのネタ帳
- 対象:Excel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003 マクロとイベントプロシージャで、セル結合をショートカットキーでできるようにする方法をご紹介しました。 もう一工夫すれば、セルが結合されている場合同じショートカットキーで、セル結合の解除を行うこともできます。...
- マクロで値の貼り付けをショートカットキーに from インストラクターのネタ帳
- 対象:Excel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003 [値の貼り付け]ボタンをツールバー上に作成し、アクセスキ−を表示させ...