拙著『VBAユーザーのためのPython超入門』は、VBAをある程度使っている方を主な対象読者として、VBAと比較しながらPythonの基本を学習していくKDP(Kidle Direct Publishning)本です。
このスタイルでPythonの基本を学習する中で、VBAについて改めて理解しなおすケースがあると私は考えています。特に「chapter 5. 変数とデータ型を意識しよう」で解説しているデータ型について、実は理解していなかったのかも、と感じる方がいらっしゃるだろうと想像しています。
「5-2. データによって変数の型は変化する」では、代入されたデータの種類によってVariant型変数のデータ型が変化する様子を、TypeName関数で確認する実習を行っています。「5-3. その他の基本的なデータ型」で紹介している、他のデータについても、同様の実習を是非行ってみてください。
Boolean型の確認
イミディエイトウィンドウで、変数varにTrueを代入しておいてから、
var = True
TypeName関数で確認すると、以下のようにBoolean型であることを確認できます。
? TypeName(var)
Boolean
拙著で確認しているように、IDLEのShellウィンドウで変数varにTrueを代入して、type関数で確認すると「<class 'bool'>」と出力されるのと似た挙動です。
Double型の確認
つづいて、結果が整数となる割り算「5 / 1」の結果を同じ名前の変数varに代入して、
var = 5 / 1
TypeName関数で確認すると、今度は倍精度浮動小数を扱えるDouble型と出力されます。
? TypeName(var)
Double
変数に代入せず、直接TypeName関数の引数に割り算を指定した場合も同様です。
? TypeName(5 / 1)
Double
IDLEのShellウィンドウで、「5 / 1」の結果をtype関数で確認すると「<class 'float'>」と出力されるのと似た挙動です。
Date型の確認
日付データを同じ変数に代入しておいてから、
var = #2020/7/24#
TypeName関数で確認すると、今度はVBAで日付&時刻データを扱うDate型であることを確認できます。
? TypeName(var)
Date
これまでVBAで、データ型をあまり意識してこなかった方は、TypeName関数等を使ってデータ型を繰り返し確認してください。少しずつ、変数やデータ型についての理解が深まっていくはずです。
最終更新日時:2020-07-31 12:10
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