拙著『VBAユーザーのためのPython超入門』の、「chapter 5. 変数とデータ型を意識しよう」では、代入されたデータの種類によってVariant型変数のデータ型が変化する様子を、イミディエイトウィンドウでTypeName関数を使って確認しています。
Pythonの場合と比較するためにイミディエイトウィンドウを利用していますが、『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』などでも多用しているローカルウィンドウでも、同様の確認が可能です。
Variant変数がデータに応じて型が変化する様子を確認するサンプル
まずは以下のような、さまざまな種類のデータを順番に代入するだけのSubプロシージャを用意します。
Dim var As Variant
var = 5
var = 32768
var = "abc"
var = True
var = 5 / 1
var = #8/6/2020#
End Sub
こちらの記事で触れている型のデータについても、代入するコードを入れています。
Variant変数がデータに応じて型が変化する様子を確認する手順
Subプロシージャを作成したら、VBEのメニュー[表示]-[ローカルウィンドウ]から表示して、ショートカットキー[F8]でステップ実行を開始します。
Integerの場合
Subプロシージャの、
var = 5
が実行されると、Variantで宣言された変数にInteger型で扱い得る「5」が代入されたので、ローカルウィンドウの[型]欄に「Variant/Integer」と表示されます。
Longの場合
つづいて、
var = 32768
が実行されると、Integer型では扱えない整数「32768」が代入されたので、[型]欄に「Variant/Long」と表示されます。
Stringの場合
次に、
var = "abc"
が実行されると、文字列が代入されたので、[型]欄に「Variant/String」と表示されます。
Boolean・Double・Dateの場合
つづく、
var = True
var = 5 / 1
var = #8/6/2020#
の部分も、データの代入が行われるごとに、型がBoolean・Double・Dateと変化する様子を確認できます。
最終更新日時:2020-08-07 04:37
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