KDP(KIndle Direct Publishing)による拙著『VBAユーザーのためのPython超入門』の、「chapter 5. 変数とデータ型を意識しよう」内の5-1で、Pythonの場合は変数宣言のみのコードはなく初期値の代入が変数宣言を兼ね、逆に、VBAの場合は変数宣言で初期値が代入されていることを書いています。
変数宣言のみのコードで既定の初期値が代入される、VBAの仕様を意識できていなかった方は、拙著『いちばんやさしいExcel VBAの教本』でも多用しているローカルウィンドウで、確認してみてください。
既定の初期値を確認するSubプロシージャ
まず、以下のような変数宣言だけを行っているSubプロシージャを用意します。Dim num As Long
Dim txt As String
End Sub
何の処理も行わない、拙著の「5-1. 変数宣言のみのコードはない」で言及している、Long型の変数numとString型の変数txtの、宣言を行っているだけのSubプロシージャです。
既定の初期値を確認する手順
VBEのメニュー[表示]-[ローカルウィンドウ]から、下図のような[ローカルウィンドウ]を表示しておきます。
つづいて、ショートカットキー[F8]等で、ステップ実行を開始します。するとローカルウィンドウの[値]欄に、各変数にどのようなデータが格納されているかが以下のように表示されます。
拙著でも言及しているとおり、Long型の変数numには「0」が、String型の変数txtには空白文字列を示すダブルクォーテーション2個「""」が、それぞれ表示されています。
Boolean型やDate型など、他のデータ型の変数を宣言するコードを追加して、どのような初期値が代入されるのかも、是非確認してみてください。
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