PowerPoint VBAで袋文字を作成する

PowerPointなどのMicrosoft Officeでは、フォントサイズ・文字の塗りつぶし・文字の輪郭を設定することで、袋文字を作成できます。

一度作ってしまえばコピペすればいいのですが、最初に設定する場合はなかなか面倒です。

そこで、PowerPoint VBAで袋文字を作成するマクロを作ってみました。

袋文字を作成するサンプルマクロ

以下のPowerPointマクロを実行すると、アクティブスライドの左上に袋文字の文字列「サンプル」が作成されます。

サンプルマクロで行っている処理

袋文字にする文字列・フォント・フォントサイズは定数で指定する仕様にしています。

　Const TEXT_ = "サンプル" 
　Const FON_NAME = "851レトロゴ"
　Const FON_SIZE = 72

フォントはフリーの「851レトロロゴ」を使わせていただいています。ありがとうございます！

テキストボックスの挿入

アクティブスライドの左上に、定数TEXT_で指定した文字列より少しだけ横幅の広いテキストボックスをShapes.AddTextBoxメソッドで作成して、

　With ActiveWindow.Selection.SlideRange
　　With .Shapes.AddTextbox(msoTextOrientationHorizontal, _
　　　　　　　　　　0, 0, FON_SIZE * (Len(TEXT_) + 1), FON_SIZE)

文字列の入力と配置の指定

作成したテキストボックスに、定数TEXT_の文字列を入力して中央揃えにし、

　　　With .TextFrame2.TextRange
　　　　.Text = TEXT_
　　　　.ParagraphFormat.Alignment = msoAlignCenter

フォントとフォントサイズの指定

フォントとフォントサイズを設定し、

　　　　With .Font
　　　　　.Name = FON_NAME
　　　　　.NameFarEast = FON_NAME
　　　　　.NameAscii = FON_NAME
　　　　　.Size = FON_SIZE

塗りつぶし色と枠線の設定

塗りつぶし色をグレーにして、

　　　　　.Fill.ForeColor.RGB = RGB(204, 204, 204)

枠線を3ポイントの濃いグレーに設定しています。

　　　　　With .Line
　　　　　　.Weight = 3
　　　　　　.ForeColor.RGB = RGB(51, 51, 51)

テキストボックスの選択

袋文字の設定に直接は関係ありませんが、選択を最後に行っています。

　　　　　End With
　　　　End With
　　　End With
　　　.Select
　　End With
　End With
　
End Sub

最終更新日時：2025-02-14 19:31