『Wordマクロで作業スピードアップ』セミナーを受講させていただいて強く感じたことは、ちょっとした機能でもマクロにしておくことによって便利になることが結構ある、ということです。
例えば、左右の余白を調整するマクロです。
操作も実行される結果も決して難しいものではありません。
左右の余白を調整するだけですから、ルーラーや[ページ設定]ダイアログで調整すれば済むといえば済む話です。
しかし、こういった機能・操作でさえもマクロにしておくことで、仕事の効率が上がるのは間違いないと思いました。操作時間の短縮そのものよりも、左右の余白調整をするたびに感じるストレスが溜まらないことによるメリットが、とても大きいと感じました。
そんな目で、PowerPointで行っている操作を見直してみると、マクロにしておくといいかもしれないと感じられる機能・操作があることに気づかされます。
例えば、文字の大きさ・フォントサイズを変更する操作もマクロにしておくと便利じゃないかと思いました。
文字の大きさ・フォントサイズを少しだけ大きくしたいと感じることはあります。そのとき1ポイントずつサイズ変更するためには、数値を手入力する必要があります。
そんな文字を1ポイントだけ大きくするPowerPointのマクロを作成してみました。
With ActiveWindow.Selection
If .Type = ppSelectionNone Or .Type = ppSelectionSlides Then Exit
If .Type = ppSelectionText Then .ShapeRange.Select
.ShapeRange.TextFrame.AutoSize = ppAutoSizeNone
With .TextRange.Font
.Size = .Size + 1
End With
End With End Sub
上記のコードをVBE(Visual Basic Editor)の標準モジュールに貼り付け、プレースホルダなどを選択しておいてから[F5]キーで実行すると、そのプレースホルダ全体の文字が1ポイントだけ大きくなるのをご確認いただけるでしょう。
やっていることは以下のようなことです。
文字を大きくするということは、プレースホルダ・テキストボックス・シェイプか、文字列が選択されている必要があるため、何も選択されていない場合やスライドが選択されているときにはメッセージを表示してマクロを終了しています。
If .Type = ppSelectionNone Or .Type = ppSelectionSlides Then Exit
次にテキストが選択されている場合には、プレースホルダ・テキストボックス・シェイプを選択するようにしています。
If .Type = ppSelectionText Then .ShapeRange.Select
折角文字サイズを変更したときに自動調整機能が働いて、文字の大きさが勝手に変更されないように自動調整されないようにしています。
.ShapeRange.TextFrame.AutoSize = ppAutoSizeNone
最後に実際文字の大きさを1ポイント大きくしています。
With .TextRange.Font
.Size = .Size + 1
End With
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