Resizeプロパティで行全体を？

「excel vba resize 行全体 を選択」
「マクロ resize 行全体」
といった検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスがあることに気づきました。

RangeオブジェクトのResizeプロパティを使って、

行全体を取得・選択するには、どのようなコードを書けばしいのかを探していらした方による検索です。

Range.Reizeで行全体を選択するサンプルマクロ

Range.Resizeプロパティの第1引数には行数・第2引数には列数を指定するので、列数を取得するColumns.Countプロパティを第2引数に指定しています。

上記のプロシージャは基準を「Range("A1")」としているので、「Range("A1").Resize(1, Columns.Cont)」で済んでいますが、基準が「Range("B2")」など1列目でなないセルの場合には、もっと複雑な式になってしまいます。

Range.EntireRowで行全体を選択するサンプルマクロ

Range.EitreRowプロパティを使えば、

基準にしたRangeから簡単に行全体を表すRangeオブジェクトを取得できますから、
　Range("B2").EntireRow.Select
で、2行目全体を選択できます。

Range.ResizeとRange.EntireRowで取得するRangeオブジェクトはまったく別モノ

上記のプロシージャを実行すると、「16384」と「1」が表示されるはずです。

見た目には、
　　Range("A1").Resize(1, Columns.Cont).Select
　　Range("A1").EntireRow.Select
の2つは同じに見えますが、
　　Range("A1").Resize(1, Columns.Cont)
のほうは、個々のセルを単一オブジェクトとして持つRangeコレクションオブジェクトを返してくるのに対し、
　　Range("A1").EntireRow
は、行全体を1個のRangeオブジェクトとて返してくるからです。

その他取得した行全体を非表示にしようとしたときにも違いは見えます。
　　Range("A1").EntireRow.Hidden = True
は問題なく1行目を非表示にできますが、
　　Range("A1").Resize(1, Columns.Count).Hidden = True
は実行時エラーが発生してしまいます。

行全体を表すRangeオブジェクトを取得するなら、Range.Resizeより、Range.EntireRowをおすすめします。