列全体を取得・選択するExcel VBAのコードをご紹介しました。
行全体を取得・選択するコードもご紹介しておきましょう。
Rangeプロパティで行全体を取得するサンプルマクロ
まずはRangeプロパティを使って、1行目全体を選択するサンプルマクロです。
Range("1:1").Select
End Sub
Rangeプロパティに「1:1」のような行全体を表す文字列を指定すると、行全体を取得することができます。
「Range("A:A").Select」というコードでA列全体を選択できました。その行選択版です。
「Range("1:1")」で1行目全体を表すRangeオブジェクトを取得して、RangeオブジェクトのSelectメソッドで選択を行っています。
RangeプロパティとEntireRowプロパティで行全体を取得するサンプルマクロ
以下のコードでも1行目全体を選択できます。
Range("A1").EntireRow.Select
End Sub
「Range("A1").EntireColumn.Select」で、A列全体を選択できました。
Rangeオブジェクトには、EntireColumnとよく似たEntireRowという行全体を表すRangeオブジェクトを返すプロパティも用意されています。
EntireRowプロパティで行全体を表すRangeオブジェクトを取得して、RangeオブジェクトのSelectメソッドで選択を行っています。
CellsプロパティとEntireRowプロパティで行全体を取得するサンプルマクロ
CellsプロパティとEntireRowプロパティを組み合わせた、以下のようなコードでも1行目全体を選択できます。
Cells(1, 1).EntireRow.Select
End Sub
「Cells(1, 1).EntireColumn.Select」でA列全体が選択されるのと同じ考え方です。
条件に合致した行を削除するマクロで利用しているのが、このオブジェクト式です。
Rowsプロパティで行全体を取得するサンプルマクロ
「Columns(1).Select」でA列全体を選択できます。同じ考え方の以下のマクロでも1行目全体を選択できます。
Rows(1).Select
End Sub
Rowsプロパティの引数に、何行目かを表す数字を指定すると、指定された行全体を表すRangeオブジェクトを取得できます。
RowsプロパティもColumnsプロパティと同じくグローバルメンバーなので、アクティブなワークシートの行全体を取得するのであれば、上位のオブジェクト式を書かずに、いきなり「Rows」と書き始めることができます。
空白行を削除するマクロで利用しているのが、このオブジェクト式です。
Findメソッドで指定行の検索を行うには
「excel2010 vba 行指定で文字列検索」
といった検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳へのアクセスもあります。
RangeオブジェクトのFindメソッドで、指定した行内で検索を行うには、どのようなコードを書けばいいのかを探している方による検索です。
Findメソッドの検索範囲は「.Find」の前のオブジェクト式で指定しますから、この記事でご紹介してきた、
Range("1:1") Range("A1").EntireRow Cells(1, 1).EntireRow Rows(1)
といったオブジェクト式を「.Find」の前に書いてあげれば、行指定の検索となります。
最終更新日時:2020-09-16 15:15
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