このサイトでは、Excelについての疑問が出たときに、無自覚に「関数」というキーワードをつけて検索するのはやめたほうがいい、ということを何度もお伝えしています。
この手の検索はいくつもあり、
「エクセル 消費税 関数」
といった検索もよく見かけます。
実務でExcelを使いはじめた方から
「消費税計算をする関数は何ですか?」
といったご質問をいただくこともあります。
この「エクセル 消費税 関数」といった検索・質問ですが、ここで求められているものは、実はいくつかあります。
- 消費税額を計算する方法を知りたい
- 消費税込の価格を計算する方法を知りたい
- 消費税計算の際に発生する端数処理について知りたい
- 税込価格から消費税を割り戻した税抜き価格を求める方法を知りたい
これらの異なった疑問が
「エクセル 消費税 関数」
といった検索につながっているようなのです。
掛け算をする記号(演算子)「*」を使って、税抜き価格に消費税率を掛け算する
「エクセル 消費税 関数」
といった検索をする方の中には、Excelで計算をするには何でも関数を使うと思っている方が存在します。
そういった方は、「*」で掛け算をできることもご存じなかったりします。
ですから、まずは、乗算演算子「*」を使って、消費税率(2009年現在 5%)を掛け算すれば、消費税額を計算できることをご紹介しなければなりません。
▼サンプルファイル(003477.xls 14KByte)ダウンロード
サンプルファイルには、いくつかの消費税額計算の例がC列に作成してあります。
C2・C3セルには、税抜価格・消費税率ともセル参照している
「=A2*B2」
「=A3*B3」
C4・C5セルには、税抜価格はセル参照して、消費税率は数式内に直接記述した
「=A4*5%」
「=A5*0.05」
C6・C7セルには、税抜価格・消費税率とも数式内に直接記述した
「=1000*5%」
「=1000*0.05」
という数式がそれぞれ入力してあります。
いずれの方法でも、消費税額が計算されることをご確認ください。
実務上は、C6・C7セルのような入力をすることはあまりないでしょう。Excelの便利なところをまるで利用しない計算式ですから。
将来、消費税率が変更になったときに、数式の変更をする必要がないようなワークシートならば、C4・C5セルのように数式内で直接消費税率を入力していいでしょう。
消費税率変更時に数式の変更が必要になりそうなワークシートならば、C2・C3セルのように消費税率もセルを参照するような数式にしておくほうがいいでしょう。
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