Wordの図形描画機能を使いこなすにはアンカー記号についての理解が必須です。
Wordで図形描画機能を使いこなすにはアンカーの固定が必須
アンカーを意識しはじめると、アンカーを段落へ固定する操作が頻繁に発生するようになります。
アンカー固定操作を繰り返している方からは、
「アンカーの段落への固定をもっと簡単にできないのでしょうか?」
というご質問をいただくことになります。
- [オートシェイプの書式設定]ダイアログを表示
- [オートシェイプの書式設定]ダイアログ−[レイアウト]タブ−[詳細設定]ボタンをクリックして[レイアウトの詳細設定]ダイアログを表示
- [レイアウトの詳細設定]ダイアログ−[配置]タブ−[アンカーを段落に固定する]チェックボックスをOnに
- [レイアウトの詳細設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
- [オートシェイプの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
という操作をする必要があります。
この操作がかなり手間なので、アンカーが固定された状態をデフォルトにしてしまうという回避策をご紹介しました。
アンカーを移動することがないのなら、固定されたままでよいのですが、アンカーを移動することがあるのならば、簡単に固定のOn/Offを切り替えられるようにしたいものです。
便利な機能の隠されている[ユーザー設定]ダイアログの中に、アンカー固定のOn/Off切り替えボタンがあるような気もするので、随分探したのですが、最近のWordでも残念ながら用意されていないようです。
アンカー固定のOnとOffを切り替えるWordマクロ
こんなときはVBAでマクロを作成しましょう。
With Selection
If .Type = wdSelectionShape Then
.ShapeRange.LockAnchor = wdToggle
End If
End With
End Sub
やってることは単純です。LockAnchorプロパティの値をTrueならFalseに、FalseならTrueにするだけです。
Not演算子を使って
.ShapeRange.LockAnchor = Not .ShapeRange.LockAnchor
としてもいいのですが、WordにはTrue/Falseを簡単に切り替えられるwdToggle定数が用意されていますので、これを利用しています。
あとはこのマクロを呼び出すボタンを任意のツールバー上に作成したり、ショートカットキーを割り当てれば、アンカーの段落固定On/Offを簡単に切り替えられます。
最終更新日時:2020-04-20 13:14
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