PowerPointをある程度使いこなしている方から、
「現在表示されているスライドからスライドショーを開始するショートカットキーは何ですか?」
というご質問をいただくことがあります。
PowerPoint 2003からは、[Shift]+[F5]キーで、現在のスライドからスライドショーを開始することができます。
しかしこの[Shift]+[F5]が使えるようになったのはPowerPoint 2003からです。
2002までのPowerPointで、2003以降の[Shift]+[F5]と同様のことを行うには、現在のスライドからスライドショーを開始するマクロを作成して、そのマクロをキーボード操作で実行できるようにするしかなさそうです。
Sub SlideShowFromCurrent()
On Error Resume Next
With ActivePresentation.SlideShowSettings
.RangeType = ppShowSlideRange
.StartingSlide = ActiveWindow.Selection.SlideRange.SlideNumber
.EndingSlide = ActiveWindow.Presentation.Slides.Count
.Run
End With
PowerPoint 2002のヘルプのStartingSlideプロパティの使用例として、
With ActivePresentation.SlideShowSettings
.RangeType = ppShowSlideRange
.StartingSlide = 2
.EndingSlide = 4
.Run
End With
というコードが掲載されているのですが、これをちょっとだけ改造したマクロです。
現在表示されているスライド番号を「ActiveWindow.Selection.SlideRange.SlideNumber」で取得して、そのスライドからスライドの総数「ActiveWindow.Presentation.Slides.Count」まで(すなわち、最後のスライドまで)スライドショーするようにしただけです。
ただし、
With ActivePresentation.SlideShowSettings
.RangeType = ppShowSlideRange
.StartingSlide = ActiveWindow.Selection.SlideRange.SlideNumber
.EndingSlide = ActiveWindow.Presentation.Slides.Count
.Run
End With
だけでは、スライドが選択されていないときにエラーとなってしまうので、エラーを無視するため「On Error Resume Next」を先頭に入れています。
あとは、このマクロをキーボード操作で実行できるようになれば、現在表示されているスライドからスライドショーをキーボード操作で開始することができるわけです。
その方法については、近日中に別途ご紹介します。
- Newer:×COUNT IF関数、○COUNTIF関数
- Older:「トラクターの値段」で、1位!−形態素解析の問題
Home » パワーポイントマクロ・PowerPoint VBAの使い方 » スライドショー » 現在のスライドからスライドショーを開始するPowerPointマクロ