「currentregionプロパティとは」
「vba currentregion 意味」
といった検索で時折アクセスがあります。
Excel VBAに登場するコード「CurrentRegion」(カレントリージョン)とは、
何なのかを調べていた方による検索キーワードです。
CurrentRegionはアクティブセル領域を表すRangeを取得するプロパティ
定義としては、
アクティブセル領域を表すRangeオブジェクトを取得するプロパティ
です。
「現在の」という意味の英単語「current」(カレント)と、「領域」といった意味の「region」(リージョン)からつけられた名前です。
なお、CurrentRegionを「カレントレギオン」と読む方もいらっしゃるようですが、英語に基づいてカタカナで表記するなら「カレントリージョン」です。
CurrentRegionは、Rangeオブジェクトにのみ用意されているプロパティであり、グローバルメンバーではありませんから、コード「.CurrentRegion」の前には、必ずRangeオブジェクトを参照する式・変数が書かれる必要があります。
CurrentRegionの理解にはアクティブセル領域の理解が必須
Rangeオブジェクトに用意されているCurrentRegionプロパティを理解するには、まずはExcelのアクティブセル領域を理解できていなければなりません。
アクティブセル領域とは、選択されているセル範囲から、すべての方向の最初の空白行・空白列までの領域のことです。
ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[*]で選択できる領域が、アクティブセル領域です。
アクティブセル領域の具体例
例えば、下図のような状態(A1:C3セルにデータが入力されB2セルがアクティブ)のときに、
アクティブセル領域はA1:C3セルです。
ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[*]で、A1:C3セルを選択できることを確認できます。これがアクティブセル領域の基本です。
例えば下図のように、データが入力されおらずB2セルがアクティブなときに、
アクティブセル領域はB2セルです。
ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[*]でも、選択セルは変化しません。
この状態のとき、ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[*]と、[Ctrl]+[A]は違う動きをするため、アクティブセル領域を選択するショートカットキーとして、私は[Ctrl]+[A]よりも[Ctrl]+[Shift]+[*]をおすすめします。
例えば、下図のような状態(B3セルとC2セルにデータが入力されていてB2セルがアクティブ)のときに、
アクティブセル領域はB2:C3セルです。
ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[*]で、B2:C3セルが選択されます。
Range.CurrentRegionを確認するサンプル
以上のようなアクティブセル領域を表すRangeオブジェクトを取得するプロパティが、CurrentRegionです。
Range("B2").CurrentRegion.Select
MsgBox Selection.Address(False, False)
End Sub
上記のSubプロシージャを実行すると、
アクティブセル領域が選択され、
Range("B2").CurrentRegion.Select
選択されているセル範囲(アクティブセル領域)のアドレスがメッセージボックスに表示されます。
MsgBox Selection.Address(False, False)
先ほどと同じように、A1:C3セルにデータが入力されているとき、データが入力されていないとき、B3セルとC2セルだけにデータが入力されているときそれそれで、どのセル範囲が選択されるか、メッセージボックスにどのようなアドレスが表示されるか確認してみてください。
最終更新日時:2022-07-11 14:42
Home » Excel VBA Rangeオブジェクト » CurrentRegionプロパティ » CurrentRegionの意味