Access VBAでWordを終了する

「access vba word 終了」
「accessvba wordを終了する」
といった検索が行われていました。

Access VBAで、Wordを終了するにはどのようなコードを書けばいいのかを調べていらしたのでしょう。

Wordを終了するサンプルプロシージャ

以下のSubプロシージャを実行してください。

Wordが起動して、Stopステートメントで一旦中断します。

　With CreateObject(Class:="Word.Application")　
　　.Visible = True
　　.Documents.Add
　　.ActiveWindow.WindowState = wdWindowStateMinimize
　　.ActiveWindow.WindowState = wdWindowStateNormal　　
　　Stop

その後ショートカットキー［F5］などで再度実行すると、Wordが終了します。

Word.Application.Quitメソッドを呼び出せば、Wordが終了するということです。
Excel VBAでWord文書を閉じるコードをご紹介する記事の中で、Word.Application.Quitメソッドについても触れています。Access VBAからであっても当然同じです。

サンプルプロシージャの補足

上記のSubプロシージャでは、Word.Application.Quit以外のコードも書いてあるので補足しておきます。

実際には、以下のコードだけで、Wordが起動して、Stopステートメントで中断して、終了する様子を観察できます。

　With CreateObject(Class:="Word.Application")　
　　.Visible = True
　　.Documents.Add　　
　　Stop
　
　　.Quit　
　End With

ですが、

　With CreateObject(Class:="Word.Application")　
　　.Visible = True
　　.Documents.Add

だけでは、WordのウィンドウがAccess等のウィンドウに隠れてしまい、観察し辛いのです。
それを改善するために、Wordのウィンドウを一旦最小化して通常の状態に戻す、

　　.ActiveWindow.WindowState = wdWindowStateMinimize
　　.ActiveWindow.WindowState = wdWindowStateNormal

を追加しています。
Excel VBAの記事でご紹介している手法です。

この部分を定数を使ったコードにするために、事前に定数を定義しています。

　Const wdWindowStateMinimize = 2
　Const wdWindowStateNormal = 0