「シートの保護をしたままコメントを操作する方法」
という検索がこのサイトで行われていました。
折角入力した数式を他の人にうっかり削除されたり壊されたりしないようにするシートの保護も、セルへのコメント入力も、実務でExcelを使う場合にとても便利な機能です。
この二つを両立する方法を探している方が
「シートの保護をしたままコメントを操作する方法」
と検索なさったのでしょう。
コメントを操作できるようにシートを保護する
最近のExcelなら、シートの保護を行う際に、ちゃんと設定すれば、シートの保護をしつつコメントの編集などをできるようになります。[シートの保護]ダイアログ
−[このシートのすべてのユーザーに許可する操作]欄
−[オブジェクトの編集]チェックボックスをOnにする
2002以降のExcelならシートの保護を行う際に利用する[シートの保護]ダイアログで、許可する操作を細かく設定できます。
[このシートのすべてのユーザーに許可する操作]欄の中に、[オブジェクトの編集]チェックボックスがあります。
[シートの保護]ダイアログ−[このシートのすべてのユーザーに許可する操作]欄−[オブジェクトの編集]チェックボックスがOnになっていると、描画オブジェクトの一種であるコメントも、シートを保護しつつ操作できるようになるのです。
ちなみに、[オブジェクトの編集]を許可するわけですから、コメントの編集もできると同時にオートシェイプなどの編集もできるようになります。
シートの保護をする際に、[シートの保護]ダイアログ−[このシートのすべてのユーザーに許可する操作]欄−[ロックされていないセル範囲の選択]チェックボックスは、Onにすることが多いでしょうが、[ロックされたセル範囲の選択]チェックボックスをOnにするかOffにするかは、シートを保護の状態でコメントをどの程度操作させたいかによって変わってきます。
サンプルファイル
▼サンプルファイル(003558.xls 33KByte)ダウンロード
サンプルファイルには、B2:F4のロックを解除して、
[ロックされていないセル範囲の選択]チェックボックス
[オブジェクトの編集]チェックボックス
をOnにしてシートの保護をした2つのシートが作成してあります。
一方は
[ロックされたセル範囲の選択]チェックボックスをOn
もう一方は
[ロックされたセル範囲の選択]チェックボックスをOff
にした
「ロックされたセル範囲の選択 On」シートと
「ロックされたセル範囲の選択 Off」シートです。
いずれのシートにも、オートシェイプ、F10セルにコメント、F15セルに表示しっぱなしにしたコメントを作成してあります。
それぞれのシートで、何ができて何ができないのかなどをご確認ください。
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