セルに名前をつける方法をご紹介しました。
名前ボックスや[名前の定義]ダイアログを利用する方法と、[名前の作成]ダイアログを使う方法です。
どの方法を使うにせよ、どんなときに名前をつけるのか明確にしておくことが重要です。
このサイトでは名前を定義しなければ実装できない機能ということで、入力規則機能でプルダウン表示させるためのデータを別シートに作成する場合をご紹介しました。
その他にはどんなときに名前定義すべきでしょうか。
消費税率のようなものが名前をつけておくべきものとして考えられます。
例えば、見積書や請求書のような計算書をExcelで作成する場合、消費税を計算するために合計金額に消費税率を掛けるというような計算が、一つのワークブックの中に何箇所かに出てくることがあります。
Excelに慣れてらっしゃらない方の場合、こんなときに消費税率の「0.05」という数値を使った計算式を書いてしまいがちですが、これはやらない方がいいでしょう。
近い将来おそらく消費税率は変更されるでしょうが、計算式の中で「0.05」という数値を直接記述していると、消費税率が変更されたときに「0.05」を使っている箇所をすべてみつけて修正する必要があります。
残念なことに、こういう作業で人間というのはミスをしてしまうものなのです。うっかりどこかに「0.05」を残してしまったりします。
こういうことを防ぐために名前を定義するのはいいことだと思います。(名前定義用ワークシートのA1セルに「消費税率」B1セルに「5%」と入力されているときに名前をつける例)
名前定義用のシートでA1:B1セルを選択
↓
メニュー[挿入]−[名前]−[作成]をクリック
↓
[名前の作成]ダイアログ−[左端列]チェックをOnにして[OK]ボタンをクリック
名前を定義したら、計算式の中ではその名前を使います。
例えばD35セルに合計金額が入力されていて、「=D35*0.05」というような消費税を計算するような数式があれば「=D35*消費税率」とするわけです。
この方法なら消費税率が変更されて仮に「8%」になったとしたら、名前定義用ワークシートのB1セルの値を「8%」に変更すれば、他は修正する必要がなくなるわけです。
是非このようなケースでは名前を定義してください。
また、名前定義用のシートは、作業が終わったら非表示にしておくと誤ってデータを変更される危険性が減るので、いいのではないかと思います。
- Newer:ネット業界「儲け」のしくみ
- Older:鉛筆と消しゴムの切り替え
Home » Excel(エクセル)の使い方 » 名前 » 名前を定義する方がよい例−定数