拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門』は、Excel VBAと比較しながらWord VBAの基礎を学習する、Word VBAの入門書です。
Word VBAとPowerPoint VBAには似た部分がある
Word VBAには、Excel VBAだけでなくPowerPoint VBAと似た部分もあります。
もちろん実際にはまったく別のオブジェクトですが、Word VBAの最重要なオブジェクトRangeは、
PowerPoint VBAで文字列範囲を表すTextRangeオブジェクトの、
機能拡張版と見なすこともできます。
PowerPoint.TextRangeもText・Font・ParagraphFormatプロパティを持つ
拙著の「3-4. Rangeの特徴的なプロパティ」では、Word VBAのRangeオブジェクトを理解するために、特徴的な3つのプロパティをご紹介しています。
Text・Font・ParagraphFormatプロパティです。
Range.Textプロパティは文字列を返し、Range.Fontプロパティ・Range.ParagraphFormatプロパティは、同じ名前のFontオブジェクト・ParagraphFormatオブジェクトを返します。
これらのプロパティは、PowerPointのTextRangeオブジェクトにも用意されています。Text・Font・ParagraphFormatプロパティは用意されており、いずれも戻り値は、Wordの場合と同じように定義されています。
Textプロパティが既定メンバーである点も同じです。
WordのRangeのほうが、PowerPointのTextRangeよりも高機能で、より多くのプロパティ・メソッドが用意されていますが、PowerPointのTextRangeをご存知なら、その高機能版がWordのRangeであるという考え方は、おそらくWord.Rangeの理解を早めてくれるはずです。
最終更新日時:2021-03-05 20:50
Home » 電子書籍 » Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門 » Word.RangeとはPowerPoint.TextRangeの機能拡張版