拙著『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門(1)』の、「4-5. WordではFontプロパティで設定もできる」で、Excel VBAのFontオブジェクトで見かけないタイプのSubプロシージャをご紹介しています。
Font型変数とRange.Fontプロパティで設定を行うSubプロシージャ
Word文書とは無関係なFont型オブジェクト変数を作成しておいて、そのオブジェクト変数の複数のプロパティで設定を行い、最後にRange.Fontプロパティにオブジェクト変数を代入することで、Word文書内のフォントを設定するコードです。
Dim fon As Font
Set fon = New Font
fon.Size = 24
fon.Name = "HG明朝E"
End Sub
このSubプロシージャを、ローカルウィンドウでオブジェクト変数の中身を確認しながら、ステップ実行してみることをおすすめします。
ローカルウィンドウで注目して欲しい部分
注目していただきたいのは、Font型オブジェクト変数をNewした直後と、
Set fon = New Font
Font型オブジェクト変数のプロパティを設定した後の状態です。
fon.Size = 24
fon.Name = "HG明朝E"
Font型オブジェクト変数をNewすると、オブジェクト変数fonは、下図のような状態になります。
戻り値がLongなどの数値型のプロパティの[値]欄には、「9999999」が表示されているのが目立ちます。
オブジェクト変数に代入を行った場合には、このような状態になることはなく、とても興味深い状態です。
このFont型オブジェクト変数に対して、プロパティを介して設定を行うと、下図のように変化します。
これらの様子を、自分の手を動かして確認して、へーっ! といった感情を味わってください。
最終更新日時:2021-03-26 19:42
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