Excel VBAの、オブジェクトを取得・操作するコード(オブジェクト式)について解説する『Excel VBA講座 オブジェクト式解説編』を受講いただいた方から、何度かいただいたご質問があります。
「私が習った〇〇では、なぜこういった内容を教えていないのでしょうか?」
「〇〇先生は、なぜこれを教えてくれなかったのでしょうか?」
というご質問です。
『オブジェクト式解説編』は、VBAの経験がある方のみを受講対象者としています。
そのため、どこかで開催された何らかのVBA関連の講座・セミナーを受講した経験のある方に、来ていただくこともあります。
そういった方のうち『オブジェクト式解説編』を受講して、目から鱗が落ちる思いをなさった方から、先のようなご質問をいただいたことが、何度かあるのです。
このご質問は、その講師の方にしていただくしかありません。
私にはお答えしようがありません。
ただ、いくつかの可能性は考えています。
オブジェクト式の文法を熟知していない
オブジェクト式の文法を熟知していなければ、当然教えようがありません。
複数の講師が在籍しているスクールさんの場合、講師間にスキルの差があることは、当然のことです。オブジェクト式の文法を熟知していない方がVBAの講師を行っているということは十二分に考えられます。
そういった講師の場合、わかっていないのですから教えようがありません。
プログラミング初心者のみを対象としている
プログラミング初心者のみを対象としているので、教えていないというケースもあるでしょう。
オブジェクト式の文法を理解するには、最低でも、変数の基本と制御構文(条件分岐とループ処理)が身についている必要があります。変数や制御構文を理解したばかりの方が、オブジェクト式の文法を学習しても、なかなか身につきません。
変数や制御構文までの講座・入門者向けの講座しか行っていないのであれば、オブジェクト式の詳細な文法を教えていないのは自然なことだと感じます。
オブジェクト式の文法は自然に身につくと誤解している
オブジェクト式の文法は、ある程度自分でコードを書いてからでないと身につかないようです。
このことを拡大解釈して、オブジェクト式の文法はコードを自分で真剣に書いて身につけるものだから教える必要はない、と考えている講師の方も存在しているような気もしています。
納得できる形の講座にならないので行っていない
変数や制御構文までを教える講座は、多少のバリエーションはあるものの、大まかな流れはほぼ決まっています。
これに対してオブジェクト式の文法解説は、さまざまなアプローチが考えられます。
ストイックな講師の方の場合、ご自身が満足いくような形の講座になっていないので、教えていないというケースもありそうです。
他にも思いついたら追記します。
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