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東京の月島に本社を置くハミングヘッズ社の運営するサービス・Justy Finder(ジャスティファインダー)をメインテーマとしたイベント、「Justy Finder」ブロガーミーティングが2月26日に開催されたので参加しました。
Justy Finderとはニュース専門検索エンジン
今回のブロガーイベントのテーマ・Justy Finderをひとことで言うと、ニュース情報を専門にした検索エンジンです。
Justy Finderでは、日本の新聞社などが運営するニュースサイトからニュースを収集していて、誰でも無料で日本中のニュース情報の検索・閲覧ができます。2015年2月の時点で、新聞協会・雑誌協会に加盟していてネット上でニュースを配信している300以上の媒体から、1日6,000~10,000程度のニュースを取得しているのだそうです。
Justy Finderは記事情報だけから検索するのでノイズがない
ニュースサイトから情報を取得していると聞くと「Googleニュースと何が違うのだろう?」という疑問がわく方が多いかもしれません。
大きな違いの一つとしてイベントでご説明いただいたのが、検索する対象です。Googleニュースの場合はニュースが掲載されているWebページに存在するすべてのキーワードが検索対象となり、Justy Finderはニュース記事そのものに存在しているキーワードだけが検索対象となります。
つまり、Googleニュースで検索をした場合、ニュース記事自体には存在しないキーワードであっても、同じページにキーワードがあればヒットしてしまう可能性、ノイズが含まれる可能性を否定できません。また、検索結果の表示順はGoogleのアルゴリズムに依存していて、ユーザーは検索結果がなぜその順序で表示されているのかを知ることはできません。
これに対してJusty Finderの場合は、ニュース記事そのものに存在しないキーワードではヒットすることはなく、検索結果は基本的に時間順で(最新のニュースが一番上に)表示されます。
Justy Finderのニュース情報収集方法
なぜこんなことが可能になるのかは、Justy Finderの驚きの情報収集方法に理由があります。
GoogleニュースがWebページのソースコードから情報を収集しているのに対して、Justy Finderは人がWebページを見てコピペ(コピー&ペースト)するのに近い方法で情報を収集しているからなのです。
GoogleニュースはWebページのソースコードを元にして情報を収集しているため、ソースコードの書き方が検索結果の表示順序に影響を与えます。SEO(Search Engine Optimization)をしっかり行っているページが上位に表示されることになります。そのため同じニュースを扱っている場合、SEOのしっかりしたポータルサイトのニュースページが、ニュースの配信元のページよりも上位に表示されるということが起こり得ます。
一方Justy Finderはニュースサイトに限定して情報を収集しているため、ポータルサイトがヒットすることはありません。あくまでもニュースサイトだけからコピペで情報を収集しているのです。
上の写真に表示されているのは、そのコピペ作業中の様子を見せていただいているところです。大量に並んでいるモニターの一つ一つに表示されているのが、コピペ作業をするために開いた、どこかのニュースサイトのニュースページです。
もちろん、さすがに人がコピペしているわけではありません。プログラムを使って自動的にニュースページを表示して、コピペと同じような動作をさせることで、ニュース情報の収集を行っています。
日本語から英語へも自動コピペで
Justy Finderでは、日本語のニュース記事を、英語で検索することもできます。
改善の余地は感じるものの、翻訳作業の方法も、とても興味深く伺いました。翻訳作業にはMicrosoftの運営する検索エンジン・Bingの翻訳機能を使っています。
Bing翻訳を使って翻訳していると聞くと、Webの仕組みを少しでも知っている方なら、APIを利用していると考えるはずですが、違います。ここでもやっぱりコピペです!
人が翻訳サービスを使って文章を翻訳するときにはコピペすることが多いはずです。それと同じことを、ニュース情報の収集と同じく、コピペを自動的に行うプログラムで行っています。
Justy Finderを支えるハミングヘッズ社の自動化ツール
結局、Justy Finderを支える技術の一つは、コピペを自動的に行うところにあります。
Justy Finderを運営するハミングヘッズ株式会社は、実はWindows用のセキュリティソフトを開発・販売している会社です。
一般にソフトウェアの開発では様々なテストが行われます。ハミングヘッズ社のセキュリティソフトは、Windows上で発生するありとあらゆるイベントを監視し続けるという方式を採っているため、開発段階のテストでは、Windowsで生じるできるだけ多くのイベントをテスト対象とする必要があります。当然テストすべき項目は膨大なものとなります。
その膨大なテストを効率的に行うために、Windowsを自動的に操作できる「インテリジェンスプラットフォーム」というソウトウェアを、ハミングヘッズ社は開発したのだそうです。
元々は自社製品のテストを楽にするために作ったのが完全自動化ツール・インテリジェンスプラットフォームですが、開発時のテストに使っているだけでは勿体ないと考え、自動的にニュース情報の収集などを行ってニュース情報だけを検索・閲覧できるJusty Finderをはじめた、というのが経緯だそうです。
キュレーションに疑問を感じる方におすすめしたいJusty Finder
増え続ける情報に対応するために、情報を何らかの方法で絞るのが最近の大きな流行です。
各種キュレーションサービスはこの考え方のもとに作られています。
これに対して、Justy Finderは日本のニュースサイトから絞り込みをすることなく全部のニュースを収集し、ユーザーはそれをすべて閲覧することができるというまったく逆の考え方を採用しています。
自分の興味に近いのかもしれないけれど、どこかの誰かによって事前に絞り込まれた・キュレーションされた情報に、不安・疑問を感じるような方もいらっしゃるはずです。そんな方は、Jussty Finderを使ってみるといいのではないかと感じます。
Justy Finderではニュース情報が多すぎると感じる方は、掲載記事ワードランキング機能を使ってみることをおすすめします。掲載記事ワードランキングを使えば、多くのニュースサイトが取り上げているニュース情報を簡単に閲覧することができます。
完全自動化ツール・インテリジェンスプラットフォームの可能性
今回のイベントに参加して、Justy Finderを支える完全自動化ツール・インテリジェンスプラットフォームは、もっと知られてもいいように思いはじめています。
最近のソフトウェア開発の現場がどういう状況なのか、詳しくは知らないのですが、自動テストツールや何らかの自動化ツールは使われているはずです。現在使っているツールに何らかの不満があるようなソフトウェア会社さんは、インテリジェンスプラットフォームを検討してみるのは、ありなのではないかと感じます。
また、パソコン上で行われる単純な繰り返し作業に結構な時間を取られている日本の企業は少なくありません。私の立場からはVBA(Visual Basic for Applications)で簡単なプログラミングをしていただきたいところですが、人材的に難しいこともあります。そんな場合も、もしインテリジェンスプラットフォームの機能限定版のようなものがリリースされれば、それで解決するケースもあるような気もしています。
Justy Finder的サイトへの期待
最後にJusty Finder的なサイトへの私の要望を上げさせていただきます。
私は、東日本大震災以降、日本のマスメディアの発するニュースだけに触れていることの危険性を感じ、(決して英語が得意というわけではありませんが)英語圏のニュースに少しでも触れるようにしています。
世界のニュースも見ていますが、むしろ、日本に関係するニュースが世界でどう取り上げられているのかという面から、英語圏のニュース情報に触れるようにしているのです。
そんな私が欲しいのは、英語圏のニュースから日本に関するニュースだけを収集してくれる、Justy Finder的サイトです。
英語圏の主なニュースサイトから「Japan」「Japanese」といった単語を含む記事だけを収集するようなJusty Finder的サイトがあると、日本に関連する出来事が英語圏でどう伝えられているのかをすぐに探すことができて、ありがたいと思います。また、英語を学習している日本人に喜ばれるサイトになるような気もします。是非ご検討をお願いします!
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