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FMVシリーズの2011年夏モデルの特長と、特長の一つである節電機能についてご紹介しました。今回はノートパソコン「LIFEBOOK SH76/D」で使える面白いパーツについてレポートさせていただきます。
モバイルマルチベイ
富士通のノートパソコンには、以前から「モバイルマルチベイ」という仕組みがあります。
本体のスロットベイに、異なるユニットを取り付けられるようになっていて、多機能化と軽量化の両立を図っています。(下の写真は、ノートパソコンを裏返してユニットを取り外そうとしているところです。)
必要なときに必要な機能だけを取り付けられるようになっていて、DVDドライブと、追加のバッテリーが、既に製品化されていました。
このモバイルマルチベイ用ユニットとして、今回新たに登場したのが「モバイルプロジェクターユニット」です。この試作機をお借りすることができました。
モバイルプロジェクターユニット
モバイルプロジェクターユニットとは、ノートパソコン本体にプロジェクターを内蔵させるユニットです。
モバイルプロジェクターユニットを装着したノートパソコンがあれば、外出先や自宅の壁に映像を表示させることができるのです。
ちょっとしたプレゼンのときに専用のプロジェクターを用意しなくてもよく、家庭などでも手軽に写真や動画を大きく表示して楽しむことができます。
セットアップ作業
まずは、ドライバのインストールです。
試作機のためドライバはCD-Rディスクに入っていました。
SH76/Dの場合、DVDドライブもユニット化されているので、とりあえずDVDドライブユニットを取り付けた状態でドライバのセットアップ用ファイル一式をデスクトップにコピーしました。
その後DVDドライブユニットをパソコン本体から取り外し
お借りしたモバイルプロジェクターユニットを取り付け
事前にコピーしておいたドライバのセットアップ用ファイルから、ドライバをインストールしました。
ドライバのインストール作業は、setup.exeを実行すれば特に迷うこともなく進行し、再起動して完了しました。
投影操作
モバイルプロジェクターユニットを使って、投影を行う場合は、レンズ部分を引き出します。
レンズ部分を7.5cmほど引っぱり出すと4つのボタンが見えてきて
引き出した部分を上に傾けることができるようになります。
ボタンは、電源ボタン・明るさの調整ボタン・2つのひずみ調整ボタンの、計4つが並んでいて
ピント調整はレンズ横のダイヤルで行います。
投影してみた印象
引っ張り出した部分に配置されている電源ボタンを押すと、投影開始です。(何かトラブルがあるかと多少覚悟していましたが、拍子抜けするほど簡単に投影されました。)
使っているノートパソコンの横から明るい光が照射され、自分の右側にパソコンの画面が投影されるというのは、初めての体験でなかなか面白く、初投影した瞬間は、思わず「おおっ」と声を上げてしまいました。
プロジェクターユニットのファンの音が、プロジェクターを使っているのだという気分を盛り上げてくれます。
昼間のかなり明るい部屋で作業していたにも関わらず、投影された画面はよく見えました。ただし、実際にプレゼンテーションなどを行うのであれば、部屋は多少暗くしたほうがいいでしょう。(明るさの調整ボタンは2段階調整だけなので、この仕様なら特になくてもいいように感じます。)
レンズと投影する壁面の距離を1mくらいにしてやると、投影された映像の横幅が60cmくらいになります。明るさや画面の大きさを考えると、これくらいが実用的なところでしょうか。
私はパソコンインストラクターという立場から、プロジェクターのお世話になることもあり、今回特にお願いしてプロジェクターユニットを試用させていただきました。
数時間に及ぶようなパソコン講習を、このモバイルプロジェクターユニットだけで行うことは厳しいでしょうけれど、プレゼンの一部でパソコンの画面を見ていただく必要があるときならば使えると感じました。
プロジェクターは小型のものも増えてきましたが、小型化されてもプロジェクターはそれなりのサイズ&重さですから、モバイルプロジェクターユニットの装着されたノートパソコンがあれば、他にプロジェクターを用意しなくてもいいというのは、特に長距離の移動を伴う場合には大きなメリットです。
出先にプロジェクターがあるということでプロジェクターを用意しなかったときに限って、そのプロジェクターの調子が悪いということもあります。そんなときのバックアップとしても使えるかもしれません。
モバイルマルチベイの可能性
モバイルプロジェクターユニットをお借りしたことで、モバイルマルチベイの便利さを体験することができたわけですが、もっともっといろいろなユニットが開発されてもいいように感じました。
例えば、追加のHDDユニットやSSDユニットあたりは、結構ニーズがあるように思います。
また、TVチューナーユニットもニーズがあるのではないでしょうか。TVチューナーがあって録画をはじめるとHDDをどんどん使ってしまいますからTVチューナーとHDDがコンボになったユニットもいいかもしれません。
仕組みとしてとても面白いモバイルマルチベイ構造ですから、今後いろいろなユニットが開発されることを期待したいと思います!
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