Excel VBAはExcel 5.0で初めて登場したものの、Excel 97で大きく仕様変更が行われたことによって、初学者には理解し辛い部分を抱えたまま、現在も使われています。
それに対してPowerPoint VBAは、オブジェクトの階層が深いという課題はあるものの、Excel VBAも本来はこうしたかったのだろうという形になっています。これが『オブジェクトブラウザーの教本』の素材として、PowerPoint VBAを私が選んだ理由です。
Excel VBAよりもキレイなPowerPoint VBAですけれど、(Microsftが規定したガイドラインに準拠すれば本来は不要なはずの)_Defaultプロパティ・_Defaultメソッドを持つクラスが、上図のとおりいくつか存在しています。
どのようなクラスが、_Defaultを持つのか眺めたかったので一覧を作成しておきます。
_Defaultを持つPowerPointのクラス一覧
以下のようなクラスに、Itemプロパティ・Itemメソッドと同じ形で定義された_Defaultプロパティ・_Defaultメソッドが存在します。
ChartColorFormatだけがプロパティで、その他はいずれもメソッドです。
WordでもPowerPointと同じクラスが_Defaultを持つ
Word VBAでも一部のクラスに_Defaultプロパティ・_Defaultメソッドが用意されており、それは上記のPowerPoint VBAのクラスと同じです。
これらはいずれもグラフに関連するクラスで、Excelのグラフに関わるソースコードを、そのままPowerPointやWordに移植したのだろうと、私は想像しています。
最終更新日時:2022-05-04 07:17
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