「InsertBreak wdSectionBreakNextPage」
といった検索キーワードで、このサイト『インストラクターのネタ帳』へのアクセスが時折あります。
Word VBAのコードについて調べていた方による検索です。
次のページから新しいセクションを挿入するコード
以下のコードで「InsertBreak wdSectionBreakNextPage」の意味がわかるでしょう。
Wordをすべての編集記号を表示した状態にしておいてから実行すると、「ActiveDocument.Range(0, 0)」で取得したアクティブなWord文書の本文の先頭に、
「セクション区切り(次のページから新しいセクション)」
というセクション区切りが挿入される様子が見られます。
この記事のキッカケとなった、
「InsertBreak wdSectionBreakNextPage」
というコードは、「Type:=」のように名前付き引数ではなく標準引数で定数「wdSectionBreakNextPage」を指定しているだけです。
Range.InsertBreakとSelection.InsertBreak
オブジェクトブラウザーで、「InsertBreak」を完全一致検索するとわかるとおり、RangeオブジェクトとSelectionオブジェクトにInsertBreakメソッドは用意されています。
上記のコードはRangeオブジェクトのInsertBreakメソッドを使っていますが、
「InsertBreak wdSectionBreakNextPage」
と検索なさった方は、
Selection.InsertBreak wdSectionBreakNextPage
というコードをご覧になったのかもしれません。メソッドの挙動としては、Range.InsertBreakとSelection.InsertBreakは同じです。
InsertBreakメソッドに指定できる引数
InsertBreakメソッドは引数にWdBreakType列挙型に定義されている定数が指定でき、
wdSectionBreakContinuousなら現在の位置から
wdSectionBreakEvenPageなら偶数ページから
wdSectionBreakOddPageなら奇数ページから
のセクション区切りが、それぞれ挿入されます。
上図のとおりWordでは、[レイアウト]タブ-[ページ設定]グループ-[区切り]ボタンから、セクション区切りを挿入できます。これをVBAのコードから行うのが、「InsertBreak wdSectionBreakNextPage」といったコードです。
- 『Excel VBAユーザーのためのWord VBA入門(1)』出ました。
- 『Word VBA入門』に登場するオブジェクトごとのプロパティ一覧
- 『Word VBA入門』に登場するオブジェクトごとのメソッド一覧
最終更新日時:2022-09-22 15:39
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