2次元配列をFor Each～Nextループで

「2次元配列 excel for each next 形式」
という検索で、このサイト・インストラクターのネタ帳がありました。

Excel VBA（Visual Basic for Applications）で2次元配列をFor Each～Nextループで処理するには、どのようなコードを書けばいいのかを探している方による検索でしょうか。

どのアプリケーションソフトでの話かわかりませんが、
「2次元配列 for えあch」
という検索も同じようなコードを探していらしたのでしょうか。

2次元配列をFor Each～Nextループで処理するサンプルマクロ

参考になりそうな簡単なマクロをご紹介しておきます。

上記のマクロを実行すると、
　　い・松・ろ・竹・は・梅
の順で、メッセージボックスが表示されます。

For Each～Nextループで各要素を受ける変数はVariant

For Each～Nextループで個々の要素を受け取る変数は、
　Dim itm As Variant
のようにVariant型で宣言しなければならないのがポイントです。

上記のマクロの場合、
　Dim arr(1 To 2, 1 To 3) As String
とString型の配列変数ですから、
　Dim itm As String
でも良さそうに思えるかもしれませんが、これではダメです。あくまでもVariantです。

1次元配列をFor Each～Nextループで処理する場合と同じです。

表示される順序を制御したい

上記のマクロは、
　　い・松・ろ・竹・は・梅
の順で、メッセージボックスが表示されますが、これを、
　　い・ろ・は・松・竹・梅
の順に表示させたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

For Each～Nextループの場合、
　arr(1, 1) = "い"
　arr(1, 2) = "ろ"
　arr(1, 3) = "は"
　arr(2, 1) = "松"
　arr(2, 2) = "竹"
　arr(2, 3) = "梅"
という配列変数ならば、必ず、
　　い・松・ろ・竹・は・梅
と表示されてしまいます。

表示順序を制御したいのなら、オブジェクト変数を使うFor Each～Nextループではなく、カウンター変数を使ったFor～Nextループにしましょう。

For Each～Nextループで表示される順序を制御したいのなら...

どうしてもFor Each～Nextループを使って、
　　い・ろ・は・松・竹・梅
という順序で表示させたいのならば、配列変数にデータを格納する順序を変えましょう。

以下のようにデータを入れておけば、
　　い・ろ・は・松・竹・梅
の順になります。For Each～Nextループでも。

先のマクロでは、
　arr(1, 1) = "い"
　arr(1, 2) = "ろ"
　arr(1, 3) = "は"
　arr(2, 1) = "松"
　arr(2, 2) = "竹"
　arr(2, 3) = "梅"
と、第1次元の昇順→第2次元の昇順という順序でデータを格納していましたが、
　arr(1, 1) = "い"
　arr(2, 1) = "ろ"
　arr(3, 1) = "は"
　arr(1, 2) = "松"
　arr(2, 2) = "竹"
　arr(3, 2) = "梅"
と、第2次元の昇順→第1次元の昇順という順序でデータを格納しておけばFor Each～Nextループでも、
　　　い・ろ・は・松・竹・梅
の順にデータを取得することができるようになります。