VBAで全文書のPageSetupを取得する

「vba selection.pagesetup 開いているファイルすべて」
といった検索キーワードでアクセスがありました。

開いている全Word文書に対して、PageSetupオブジェクトを使った操作を行うにはどのようなコードを書けばいいのかを探していた方による検索でしょう。

オブジェクトブラウザーで「PageSetup」を完全一致検索してみると、

複数のオブジェクトにPageSetupプロパティが用意されていることがわかります。

全文書のPageSetupを操作するサンプル

「vba selection.pagesetup 開いているファイルすべて」
ということであれば、Documentsコレクションに対してFor Each～Nextループを回して、Documentオブジェクトを順番に取得し、そのPageSetupオブジェクトを取得すればイイでしょう。

上記のSubプロシージャを実行すると、開いている全Word文書の、印刷の向きを表す、0（wdOrientPortrait・縦）または1（wdOrientLandscape・横）が、順番にメッセージボックスに表示されます。

全文書を表すDocumentsコレクションに対するFor Each～Next文の中で、
　　For Each doc In Documents

Documentオブジェクトに用意されているPageSetupプロパティを使って、

Word文書のページ設定を表すPageSetupオブジェクトを取得しています。
　　　With doc.PageSetup

全文書全セクションのPageSetupを操作するサンプル

複数のセクションで構成されているWord文書が存在する場合は、以下のSubプロシージャを参考にしてください。

先ほどのSubプロシージャよりも、階層が1つ深くなっています。

全Documentsに対するFor Each～Nextループの中で、
　　For Each doc In Documents

文書内の全セクションを表すSectionsコレクションに対するFor Each～Nextループを回して、
　　　For Each sec In doc.Sections

Sectionオブジェクトに用意されているPageSetupプロパティを使って、

セクションのページ設定を表すPageSetupオブジェクトを取得しています。
　　　　With sec.PageSetup

• オブジェクトブラウザーの使い方を丁寧に解説した教本